組織のあり方~主体性を育む組織

こんにちは。

本ブログ「管理職の悩み」の管理人「悩める管理職」です。

 

これから組織のリーダーになる人や、

すでにリーダーになって間もない人は、

これから自分はどのように組織を形作っていけばよいのか、

という事に悩んでいるのではないでしょうか?

 

組織は本来、リーダーがいなくても回る仕組みが出来ている組織が理想であり、

そこに必要なのは「主体性」です。

 

しかし中には、自分の思想で組織を染めようというリーダーもいます。

 

今回は、独裁的・威圧的な組織の中で育った私がリーダーになり、

迷いながら組織の在り方を考え続けている様について書かせていただきます。

 

組織の在り方に悩んでいる方の参考になりましたら幸いです。

ぜひ最後までお読みください。

 

もくじ

1,支配的なリーダーの時代

2,支配的な組織の実態

3,共感させて主体性を持って行動することを促す組織

4,まとめ

 

1,支配的なリーダーの時代

私は部門のリーダーになる前、

私が所属する部門で過去に2人のリーダーの時代を経験しています。

 

一人目のリーダーの時代は、私もまだ若く、

目の前の仕事をこなすのに精いっぱいで、

かつ組織の下の方にいたので

当時のリーダーとは組織的にも体感的にも距離が遠く、

そのためあまり実感はありませんでした。

覚えているのは強烈な独裁体制でブラック企業を代表するような人、

といった感じでしたが、

誰も文句など言えようもない権力者であり、

周りから慕われていたわけでもなく、

カリスマ性があったわけでもなく、

ただ絶対的な権力で組織を牛耳っているような人だったと記憶しています。

権力で恐怖を植え付け、道徳心をも破壊してしまう独裁者だと言われていました。

 

続いて二人目のリーダー、いわゆる私の前任者でもある人についてですが、

この人がリーダーだった時代はかなり長期だったため、

私も徐々に昇進しリーダーとの距離感もだんだんと近づいていき、

最後は一番近い関係で仕事をするようになりました。

 

この人は非常に愛想がよく、誰にでも声をかけ、

社員たちに寄り添うタイプの人、のように最初は見えていました。

その前のリーダーが激しいキャラクターだったため、

そのギャップがそう印象付けたのかもしれません。

 

しかし少しずつ見えてきたのは、人に愛想よくするのは自分のためで、

実は傲慢で承認欲求が大変強いからだということでした。

また、やはり前のリーダーと同じく自分の思想のみを

組織に力ずくで直接反映させるような人でした。

 

誰かがミスをしたら罵倒するだけで、

ミスの理由や背景を汲み取って根本的な改善を試みようということなどはありません。

さまざまな情報も共有せずに自分ひとりで握り、

己の特別感だけを醸し出そうとしていました。

論理・科学的ではなく、常にすべてが根性論でした。

 

そのような環境の中で不条理さと戦い続けてきた私としては、

おそらく次なるリーダーは私かもしれないという意識の中で、

「組織のあり方とはどのようなものだろうか」

という事を日々考えないわけにはいきませんでした。

 

2,支配的な組織の実態

前任者も、その前のリーダーも、この二人に共通していえることは、

「自分1人対全員」という関係性で組織を築いていた、という事であります。

 

組織図的には、ちゃんと管理職や中間管理者もいて最下層に一般職がいるという

ピラミッドにはなっています。

しかし実態は、

それぞれの階層の人たちには権限はほぼ無く責任だけは押し付けられる、

というまさしく「自分1人対全員」の形態でした。

全ての事案、すべての社員に、

直接的にリーダーが指示を出したり決済をしたりするというやり方です。

 

こういった組織形態(というよりリーダーのマネジメントに対する

考え方といった方がよいのかもしれませんが)だと、

そこに従事する社員はどうなるかというと、

ほぼ皆、指示を待っているだけのいわゆる思考停止の状態になっていました。

 

何か提案してもリーダーに却下され、これが重なると提案する気がなくなります。

ミスをすると罵倒されるだけなのは分かっているので、

もみ消すことに一生懸命になり何の改善にもつながりません。

何か問題を起こすと簡単に降格されるので、昇進したい気もなくなってしまう。

優秀な人ほど組織を辞めてしまう。

など、挙げたらキリがないくらい「思考停止」になる要因がありました。

 

また、こういった形態の悪いところは、

リーダーの思想によって組織が大きく左右されてしまうところにあります。

各階層の社員たちが成長できないため、組織の成長もありません。

「リーダーが変わるとルールも変わる」というように、

これまでの社員たちが持っていた暗黙の了解のルールが通用しなくなり、

混乱を招いてしまいます。

 

このような「思考停止」になってしまった社員を相手に、

仮に私がリーダーになった際、

独裁的に支配された組織形態から脱却していかなければ

と考えるのは当然のことです。

 

3,共感させて主体性を持って行動することを促す組織

さてこのような私が部門のリーダーになってしまったのですが、

権力も絶対的ボス性などもない私は、

いったいこの組織をどのように形成していけばよいのでしょうか。

 

私の性格は、人を支配したり権力で屈服させたりすることなどは毛嫌いする方で、

誰もが自由で平等であるべきだ、という考え方らしいです。

「らしいです」というのもおかしな話に聞こえるかもしれませんが、

以前の記事でも書かせていただいた通り、

星座占いが私の性格を見事に当てていましたので私自身でも納得しています。

人と仕事をする時の上手な付き合い方 ~ 星座による性格診断の活用

この性格に加えて私は読書や勉強が好きなので、

「組織のありかた」について考え続けながら

「あるべき姿」が少しずつ明確になってきたのでした。

 

前述しましたように、私には権力も絶対的ボス性などもないため統率できない、

というよりも権力や絶対的ボス性などによって

組織を主導するべきではないと思っています。

 

人はそれぞれ性格や得意分野が違いますが、

それは時として組織の中で自分から主張することはなかなかできないものです。

これが弾圧された組織の人達であればなおさらです。

 

私はまず全員の履歴書などを見直し、

一人ひとりの属性を把握したうえで役割や配置の検討を始めました。

また、どのような業務であれ、

指示されたことだけを思考停止状態で取り組むより、

納得感をもって働きたいものです。

組織の小単位間、または個人間であらゆる環境や待遇の面でも

偏りがあっては不満のもととなります。

上司と部下は立場や責任は異なるが、基本的には人としてはフラット。

 

このようなことをふまえて

組織の隅々までを見直していくことから始めたのですが、

この組織に決定的に欠けていたものは、

全員が共感するべき「明確な目標」「明確なビジョン」でした。

 

それもそのはずで、

独裁者は組織の一員が何か考えて自分なりに行動しようとする事を許しません。

その一員が反対勢力を形成するのではないか、と恐れるからです。

ですから「明確な目標」など掲げて皆に共感させなくても、

自分が指示するようにしていればよい、となるわけです。

 

しかし、「私は皆さん一人ひとりの存在価値を認めていますよ」

というアプローチだけでは、組織作りの入り口に立ったにすぎません。

それをふまえて全員が共感して同じ方向を向いて進み続けていけるような、

「明確な目標」「明確なビジョン」を全員に示す必要性を強く感じました。

 

明確な目標やビジョンを掲げ、全員がそれに共感し、

1人ひとりが主体的に取り組むことを促していけば

組織全員が同じ方向を向いて同じ目標を目指していけます。

 

そこにあるべきは、

リーダーの権力やボス性で組織を主導しようという姿ではなく、

一人ひとりが自主的に納得感をもって日々業務に取り組む姿です。

 

前者ではリーダーによって組織の浮沈を左右しますが、

後者ではリーダーがどのような人物であろうと関係なく、

全員が主体的に組織を維持・向上させていくことができるのです。

 

4,まとめ

組織はまさにリーダーの思想によって大きく影響されます。

各国がそれぞれの主義を唱えるように、小さな組織単位でも同様です。

独裁者が人々の自由な思想や人生をも握ってしまうような組織は、

すでに過去のものです。

 

最優先すべきは、その国や組織に所属する人々が幸せであるかどうか、

だと思います。

何をもって幸せかも、人それぞれかもしれませんが・・・。

 

リーダーという重責の中で、

私は人々の主体性を育む組織作りを目指しております。

まだまだ道半ばですが、組織の人々とともに日々勉強の毎日です。

 

今回はこのあたりでご無礼させていただきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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