複数の人が集まって作られる組織では、
「リーダーシップ」を発揮する人財が豊富にいるかどうかで、
組織の良し悪しが決まる。
「リーダーシップ」を発揮させるにはどうしたらいいの?
かれこれ10年ほど管理職を経験している私が解説いたします。
組織を維持・向上させていく取り組みの中で重要な柱となる「人材育成」
この「人材育成」を大きく二分するならば
- 「社員にスキルを身に着けさせる」
- 「社員の心の持ち方を育む」
本記事では後者の「社員の心の持ち方を育む」に注目し、
組織を向上させていく上で必須となる心の持ち方「リーダーシップ」について、
こうした問題に管理職として悩み続ける私が解説いたします。
もくじ
- 成長する組織はリーダーシップが豊富な組織
- 「リーダーシップ」とは何か?
- リーダーシップを育むには「主体性」を伸ばすこと
- 「主体性」を伸ばすには「任せる」こと
- まとめ
成長する組織はリーダーシップが豊富な組織
組織にとって最も貴重な財産は、
さまざまな戦略を考え、実行して結果を出し、勉強し、努力し、組織を成長させようという強い意志のある「人財」
組織を成長させようという人財にとって欠かせない「心の持ち方」が
「リーダーシップ」だといわれている
必然的に、リーダーシップがとれる人財が豊富であれば、
組織のパフォーマンスも上がり成長を持続させていける
組織の成長戦略は、なかなか自分が思っているようには進まないものである
多くの失敗やトラブルに対処しながらも、
メンバーを導き困難を乗り越え、
さまざまな成長戦略を成功させるためには、
上司に限らず部下たち一人ひとりにもリーダーシップが必要となる
リーダーシップの集合体になることができれば、
どのような戦略を遂行していくのであっても成功確率は高くなる
話は少し脱線するが、
組織の全員がそれぞれリーダーシップを身に付けていったら、
全員がそれぞれ主導権をとろうとして、まとまりがない組織になりはしないか、
と思いませんか?
それについては、このように考えたらどうか。
前述のように全員がリーダーシップを身に付けていれば、
それぞれが自分の役割を十二分にこなした上で、
さらに組織にとって良い提案を出してくる。
このような組織を目指したいものである。
「リーダーシップ」とは何か?
リーダーシップとは、
「主体性をもって組織やメンバーを導く」こと
人はリーダーシップ体験を積むことにより、「高い成果を出せる組織の人財」になる
分かりやすく例を挙げてみます
何かで飲み会の幹事をやったことがある人なら、誰でも以下のような困った経験があるのではないかと思います。
- 参加を募集する締め切りを守らない
- 何の連絡もなく遅刻する
- 酒が飲めないから安くしてほしいなどと個人的なわがままを言う
- 苦労して選んだ店について勝手な意見を言う
このような経験を積み重ねていくと、
以下のように組織の中での自分の立場・役割が身についていきます。
- 自分はこのように行動しなくてはいけない
- このような行動はしてはいけない
- こんな提案をしたら皆はもっと喜ぶはずだ
- 困っているみたいだから協力してあげよう
リーダーシップを育むには「主体性」を伸ばすこと
では、どのように「リーダーシップ」を備えた人財、すなわち「自立人財」
を育成していけばよいのでしょうか?
「自立人財」について詳しい記事はこちらをご参照ください
まず、「主体性」を伸ばしましょう!
主体性とは、
「自ら問題・課題を発見し、原因を究明し、解決策を考え、実行し組織に影響を発揮する性質」
主体性を伸ばしていくとリーダーシップが発揮されていきます
リーダーシップとは、「主体性をもって組織やメンバーを導く」こと
主体性を持って組織を治める行為
主体性はリーダーシップのベースであり、
適正に育成することによって伸ばすことが可能
「主体性」を伸ばすには「任せる」こと
では、どのようにすれば主体性を伸ばせるのでしょうか。
主体性を育てる最も効果的な方法
⇒ 「任せる」こと、すなわち「権限委譲」
決裁権・裁量権を与えると、人は責任や役割を高く意識するようになり、
自ら問題解決・課題達成に取り組み、組織を向上させようとする
ここでは管理者の器量も重要となる
権限移譲は部下の主体性を伸ばすには大変有効な手法であるが、反面、やり方を間違うと取り返しがつかない程の組織崩壊を招く
権限移譲は、覚悟と忍耐が肝要となる
権限移譲について詳しい記事はこちらをご参照ください
さらに、主体性を育てるために、自信が積み重なる環境を作ると良い
【自信が積み重なる5つのタイミング】
- 目標を達成させた時
- 上司に褒められた時
- 自分が役に立ったと実感したとき
- 自分への約束を守った時
- 周りから支持されていると確信できたとき
まとめ
今回は、組織を維持・向上させていく取り組みの中で重要な柱となる「人材育成」を、
- 「社員にスキルを身に着けさせる」
- 「社員の心の持ち方を育む」
の2つの方向に二分し、
後者の中から「リーダーシップ」について解説いたしました。
- 組織の向上には「リーダーシップ」が必要
- リーダーシップを育むには「主体性」を伸ばすこと
- 「主体性」を伸ばすには「任せる」こと
- さらに、自信が積み重なる環境をつくると良い
「リーダーシップ」を発揮させる自立人材を豊富にして、働きやすく働きがいのある職場をつくりましょう
今回はこの辺りでご無礼させていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。