消防団組織運営から学ぶもの

こんにちは。

本ブログ「管理職の悩み」の管理人の「悩める管理職」です。

 

中小企業に所属する1部門の管理職として、

毎日組織運営の難しさに悩まされておりますが、

私がかつて消防団に所属していた時にも、

また違った組織運営の難しさを痛感していました。

 

その中で消防団組織は

一糸乱れぬ規律と秩序のもとで成り立っていなければならず、

組織内における上官は常に正確な判断と迅速な指示・命令が

求められる事などを思い返し、

民間企業との違いを参考にしながら今の自分を見直してみようと思います。

 

今回はそのようなことを記事として書かせていただきました。

 

もくじ

1 消防団組織の上官は常に正確で迅速な指示・命令を出さなければならない

2 なぜか?それは部下と住民の命を守るため

3 ボランティア組織運営の難しさから見る民間企業との違い

4 まとめ

 

1 消防団組織の上官は常に正確で迅速な指示・命令を出さなければならない

消防団の上官(各役職者)は、いかなる場面においても常に

正確な判断の上での迅速な指示が必須となります。

 

火災現場での消化活動は、時として命の危険を伴います。

経験がまだ浅い消防団員は、家が全焼しているような火災を目の当たりにすると、

まず間違いなく冷静ではいられません。

そうした時に的確な指示をしないと、

命がけで火の中に飛び込むような無謀な行動をしかねません。

 

「地元住民の生命・財産を守る」ことが目的であるのと同時に、

消防団員も同時に命の危険にさらすわけには絶対にいきません。

死なないまでもケガをさせる事すら許されません。

 

このような場面においても上官は常に的確な指示が迅速に出せるよう、

大きな責任をもって日ごろから知識・技術の向上に努めなければならないのです。

 

また、火災現場のみならず訓練やその他の活動全般においても同様で、

上官は常に部下から信頼されうる言動に心がけなければなりません。

知識・技術に優れていることはもちろんのこと、

心から信頼されていないと部下の方も指示・命令を聞かなくなってしまうからです。

 

2 なぜか?それは部下と住民の命を守るため

なぜ消防団の上官はこうした責任が求められるのでしょうか。

それは、消防団の存在目的が「地元住民の生命・財産を守る」ことだからです。

この目的を達成するためには、日常的に団員全員が知識・技術の習得に

努めなければなりません。

 

そのように団員全員が活動に励むためには

組織全体に秩序・規律が保たれていなければなりません。

組織全体の秩序・規律を保つためには、

報酬もろくに無い消防団組織においては、

強い信頼関係を築いていなければならないのです。

 

信頼関係が成り立っていなければ、指示・命令を聞かない部下が出てしまいます。

各ポジションにいる上官たちは、「地元住民の生命・財産を守る」ために

組織全体の信頼関係を築くにあたり、

部下から信頼される人物たる責任があるのです。

 

3 ボランティア組織運営の難しさから見る民間企業との違い

消防団はボランティア組織のため、

民間企業とは違った組織運営の難しさがあります。

消防団の上官は、このような背景の中で

自らの責任を果たそうと努力しているのです。

①採用、②働く目的、③報酬、④組織構成、⑤待遇、⑥活動内容

からその違いを解説します。

 

① 採用

民間企業では希望者から選定して採用者を決定します。

そのため、より優れた人物から採用する権利を有し、

また組織内の一定数の社員を確保するのに苦労はありません。

 

消防団では、常に公募をしていますが入団を希望する人は非常に稀です。

そのため新規入団者の勧誘は、人脈からや地元自治会長さんからの呼びかけなど、

あらゆる手段を講じなくてはなりません。

また常に一定の団員数を確保しなくてはならないため、

新規入団者を選ぶことなどできませんし、

入団者がいなければ退団することもできないといった状況となります。

 

② 働く目的

民間企業で働く人にとって、大多数は収入を得ることが目的です。

そのため収入に見合った成果を出さなくてはなりません。

そして企業の目的は永続的な利益の追及なので、

所属する社員は必然的にそれぞれの立場における義務が課せられます。

評価が下がれば給料に響きますので、

お金のために自ら義務を果たそうとするので

組織を維持しやすい仕組みになっています。

 

消防団の存在目的は「地元住民の生命・財産を守る」ことであり、

消防団員はその目的を達成するにあたり

給料ではなく使命感・責任感が重要となります。

使命感・責任感がなく目的を達成しようという意識がないような消防団員は、

民間企業であればすぐにでも退職してほしいところですが、

消防団ではさまざまな事情からそれが容易にできません。

ここが、消防団組織運営を難しくしている点でもあります。

 

③ 報酬

民間企業では言うまでもなく給料が最も分かりやすい報酬です。

消防団では、ボランティアとはいえ全くゼロではなく、

手当てという名目で支給されます。

額は自治体によって多少違うようですが、

消防団員として火災出動やその他の活動全般に費やす時間から時給を割り出せば、

アルバイトの時給とは比較にならないほど安いものです。

 

④ 組織構成

民間企業も消防団もピラミッド型という点では同じですが、

企業が戦略的に社員を増やそうとする反面、消防団では定員数が決まっています。

消防団の組織構成を簡単にご説明いたしますと、

分団長、副分団長、部長、会計・各1人

班長が班の数に応じて各1人

以下、各班に所属する班員が数人ずつ

1消防団あたりの定員数は、各自治体により異なると思いますが、

私がかつて所属していた消防団は30名でした。

 

⑤ 待遇

民間企業についての説明は省略し消防団のみ解説しますが、

消防団員は、権限と責任を有する非常勤特別職の地方公務員である一方、

本業を持ちながら自らの意思に基づく参加、

すなわちボランティアとして活動しています。

 

⑥ 活動内容

こちらも民間企業は省略し、消防団のみ解説いたします。

消防団の活動内容は多岐にわたります。

災害時の活動は言うに及ばずですが、さまざまな訓練、広報、警戒、

競技への取り組みなどがあります。

 

しかし消防団活動が理解されない理由として、

多くの人が消防団は何をやっているのか知らない、という点が挙げられると思います。

なぜなら活動をしている場面を見ることが滅多にないからです。

それは、普通の人が休んでいる時や寝ているときに活動することが

ほとんどだからです。

 

消防団員は普段は会社員や自営業などの本業があり

それによって生計を立てており、

消防団活動はあくまでもボランティアでやっています。

そのため、仕事を終えて帰宅し、

普通の人が食事をして寝るまでのくつろいでいる間に、

訓練やその他の活動をしており、

また、まとまった大きな訓練ともなれば日曜日の早朝に行うため、

どうしても人の目に触れにくいのです。

 

以上はあくまでも私が所属した消防団についての内容です。

 

消防団に関する詳細はこちらをご参照ください。

消防団オフィシャルウェブサイト

https://www.fdma.go.jp/relocation/syobodan/

 

4 まとめ

私自身もかつて地元の消防団に所属し、

本業であるサラリーマン業と家族サービスと消防団活動を掛け持ちしながら

12年間消防団員を務めました。

家族の理解がなければ、とてもできませんでした。

 

もう退団して10年以上経ちますが、

いまだに当時一緒に頑張った人達とは交流が続いています。

 

今でも年に何度か実施される早朝からの大きな訓練に

時々遠目から見学しに行きますが、

消防団員たちが頑張っている姿を見ると胸が熱くなります。

 

消防団と民間企業では上述したように目的等異なる点が多いですが、

人が集まって組織を構成している点では同じです。

とかく民間企業で働いていると報酬が多い少ないというところに目がいきがちですが、

報酬もろくにない消防団の上官達が目的を果たそうとして日々努力し闘っている姿は、

民間企業においても何某かの参考になるのではないでしょうか。

 

私も管理職として、「今の仕事が割に合うか」などと考えてしまうこともありますが、

消防団時代のようにまず自分の責任を果たすことを先に考えるべきと反省しています。

 

今回はこのあたりでご無礼させていただきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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