配当金は本当に不労所得なのか? 投資家が知っておくべき現実

フリーマン柴賢二郎の流儀

~そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう~

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一般庶民の目線で考える。

 

配当金は本当に不労所得なのか? 投資家が知っておくべき現実

 

「毎月10万円の配当金が入る生活」

 

投資に興味を持つ人なら、一度はそんな夢を抱いたことがあるだろう。

 

働かなくてもお金が入ってくる。

旅行をしていても、寝ていても、配当金が振り込まれる。

確かにその姿だけを見ると、配当金は理想的な不労所得のように思える。

 

しかし、本当に配当金は「何もしなくても得られるお金」なのだろうか。

 

本稿では、配当金と不労所得の関係について考えてみたい。

 

配当金とは何か

 

まず配当金の仕組みを理解しておこう。

 

企業は事業活動によって利益を生み出している。

その利益の一部を株主に還元するものが配当金である。

 

例えば、100万円分の株式を保有していて配当利回りが4%なら、年間4万円の配当金を受け取ることができる。

 

銀行預金の利息がほとんど期待できない現在、高配当株投資が人気を集めている理由もここにある。

 

実際に株を保有しているだけで現金が入ってくるため、多くの人が「不労所得」と呼んでいるのである。

 

確かに労働はしていない

 

配当金を受け取るために、毎日会社へ出勤する必要はない。

 

上司に評価される必要もなければ、残業をする必要もない。

 

株を保有しているだけで配当金が支払われる。

 

その意味では、確かに労働所得ではない。

 

サラリーマンの給料が「時間を売ることで得る収入」だとすれば、配当金は「資産を持つことで得る収入」である。

 

この違いは非常に大きい。

 

資本主義社会では、労働だけでなく資産そのものが収入を生み出す力を持っているのである。

 

しかし本当に何もしなくてよいわけではない

 

一方で、配当金を完全な不労所得と考えるのは少し危険である。

 

なぜなら、その配当金を得るためには元となる資産が必要だからだ。

 

年間10万円の配当金を得るなら、利回り4%として約250万円の投資資金が必要になる。

 

年間100万円なら約2500万円。

 

年間200万円なら約5000万円である。

 

つまり、配当金を得るためには、まず資産を築かなければならない。

 

多くの人は長年働き、節約し、投資を続けながら資産を積み上げている。

 

その過程には相応の努力が存在する。

 

配当金だけを見れば不労所得だが、その土台には過去の労働や我慢があるのである。

 

配当金にはリスクもある

 

さらに見落とされがちなのがリスクの存在だ。

 

企業業績が悪化すれば減配や無配になる可能性がある。

 

また株価そのものが下落することもある。

 

例えば1000万円を投資して年間40万円の配当金を受け取ったとしても、株価が20%下落すれば評価額は200万円減少する。

 

配当金だけ見れば利益でも、資産全体では大きな損失になることもある。

 

つまり配当金は「何のリスクもないお金」ではない。

 

投資家は常に企業の経営状況や市場環境と向き合う必要があるのである。

 

本当の意味での不労所得とは

 

私は、配当金は「完全な不労所得」ではなく、「労働から自由度を高める所得」だと考えている。

 

配当金だけで生活できるようになれば、収入を得るためだけに嫌な仕事を続ける必要はなくなる。

 

働くことを選ぶこともできるし、休むことを選ぶこともできる。

 

重要なのは、お金のために働かされる状態から少しずつ抜け出せることである。

 

配当金の価値は、金額そのものよりも人生の選択肢を増やしてくれる点にある。

 

 

まとめ

 

配当金は確かに働かなくても受け取れる収入である。

 

しかし、その裏には資産形成の努力があり、投資リスクも存在する。

 

そのため、完全な意味での不労所得とは言い切れない。

 

それでも配当金には大きな魅力がある。

 

自分が働いていない時間にもお金が生まれる仕組みを持つことは、人生の自由度を高めてくれるからだ。

 

資本主義の世界では、労働だけでなく資産も働いてくれる。

 

配当金とは、そのことを最も実感しやすい仕組みの一つなのである。

 

「不労所得」という言葉に夢を見るだけでなく、その仕組みと現実を理解することが、賢い投資家への第一歩なのだ。

 

 

 

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