人は、なぜ弁護士を目指すのか。――「正しさ」を守りたい人、その心の奥にあるもの

フリーマン柴賢二郎の流儀

~そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう~

世の中に起きている不思議なことや、独り言などをゆる~く書き綴る。

何の専門家でもない私が経済的自由を得て、人生のこと、世の中のこと、

幸せについてなど、一般庶民の目線で考える。

 

人は、なぜ弁護士を目指すのか。――「正しさ」を守りたい人、その心の奥にあるもの

 

世の中には、困っている人を見ると放っておけない人がいる。

 

誰かが理不尽な扱いを受けていると、自分のことのように胸を痛める人がいる。

 

そして、「何とかしてあげたい」と思うだけではなく、「その人を守る力を持ちたい」と考える人がいる。

 

弁護士という職業を目指す人には、そのような心理を持つ人が少なくない。

 

もちろん、収入や社会的地位に魅力を感じる人もいるだろう。しかし、多くの弁護士を志す人の心には、「正しさを守りたい」という思いが存在しているように思う。

 

人間社会には、残念ながら不公平や理不尽が存在する。

 

力の強い者が勝ち、弱い者が泣き寝入りすることもある。

 

しかし、法律とは本来、そのような力関係だけで物事が決まらないようにつくられたルールである。

 

弁護士は、そのルールを武器に、人を守る仕事である。

 

だからこそ、この道を選ぶ人には、「感情だけではなく、論理によって人を救いたい」という価値観がある。

 

興味深いのは、弁護士は必ずしも「正義の味方」ではないという点である。

 

刑事事件では、世間から非難されている被告人の弁護を担当することもある。

 

「悪い人をなぜ助けるのか」と疑問を持つ人もいるだろう。

 

しかし、ここには法律という社会の根本原則がある。

 

どんな人であっても、公正な裁判を受ける権利がある。

 

誰であっても、一方的な決めつけだけで人生を左右されてはならない。

 

弁護士が守ろうとしているのは、特定の人ではなく、「公平な社会の仕組み」そのものなのである。

 

だから弁護士を目指す人の中には、「好き嫌いでは判断したくない」という思考を持つ人も多い。

 

感情ではなく事実を見る。

 

思い込みではなく証拠を見る。

 

多数派の意見ではなく法律を見る。

 

そのような姿勢に、自分の生き方そのものを重ね合わせている人もいる。

 

また、弁護士を志す人には、「言葉の力」を信じている人も少なくない。

 

暴力では人は従わせることはできても、納得させることはできない。

 

しかし、論理を積み重ね、相手を説得し、社会を動かすことはできる。

 

だから彼らは、知識を身につけ、考え抜き、言葉を磨き続ける。

 

これは単なる資格取得ではなく、一生をかけて思考を鍛え続ける人生でもある。

 

一方で、この道には大きな責任も伴う。

 

依頼者の人生はもちろん、企業の存続や家族の未来まで左右することもある。

 

一つの判断、一つの言葉が、大きな結果を生む世界である。

 

だからこそ、弁護士には知識だけでなく、人間を理解する力も求められる。

 

法律は人が作ったものであり、その法律を使う相手もまた人間だからである。

 

どれほど優秀な法律家であっても、人の苦しみや迷いを理解できなければ、本当の意味で依頼者に寄り添うことは難しい。

 

結局のところ、弁護士という仕事は、「法律を扱う仕事」である以前に、「人を理解する仕事」なのかもしれない。

 

しかし、ここで一つ考えてみたい。

 

正しさを守る方法は、本当に弁護士だけなのだろうか。

 

学校で子どもたちに公平さを教える教師もいる。

 

企業の中で誠実な経営を貫く経営者もいる。

 

地域で困っている人を支える福祉職の人もいる。

 

家庭の中で子どもに思いやりを伝える親もいる。

 

それぞれ方法は違っても、「より良い社会をつくりたい」という思いは共通している。

 

弁護士という道は、その思いを法律という形で実現する一つの選択肢に過ぎない。

 

人にはそれぞれ、自分に合った方法がある。

 

言葉で社会を守る人もいれば、教育で未来を育てる人もいる。

 

技術で人を支える人もいれば、日々の仕事を誠実に続けることで社会を支えている人もいる。

 

どの道にも尊さがあり、どの人生にも意味がある。

 

弁護士を目指さない人生だからといって、その価値が少しでも劣るわけではない。

 

大切なのは、どんな職業に就くかではなく、自分は何を守りたいのか、自分はどのような社会を望むのかを問い続けることなのではないだろうか。

 

人は、その問いに対する自分なりの答えを見つけたとき、初めて本当に自分らしい人生を歩き始めるのである。

 

 

 

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