フリーマン柴賢二郎の流儀
~そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう~
世の中に起きている不思議なことや、独り言などをゆる~く書き綴る。
何の専門家でもない私が経済的自由を得て、人生のこと、世の中のこと、
幸せについてなど、一般庶民の目線で考える。
幸せは日々の習慣から生まれる――青葉山松尾寺「幸せへの道」が教えてくれる人生の真理
京都府舞鶴市にある青葉山松尾寺には、「幸せへの道」と題された言葉が掲げられている。
そこには、幸せな人生を送るために大切な13の生き方が記されている。
時代が変わっても色あせることのない、人生の知恵が詰まった言葉である。
世の中には、「幸せになる方法」を教えてくれる本が数多くある。
成功哲学、自己啓発、心理学など、その切り口はさまざまだ。
しかし、私が長年にわたり人生の指針としてきた言葉の中には、本から学んだものだけではない。
京都府舞鶴市にある青葉山松尾寺の「幸せへの道」がその1つである。
この言葉との出会いは、今からずいぶん昔のことだ。
娘が通っていた高校の男子トイレに、この「幸せへの道」が貼られていたのである。
初めて目にしたとき、「人生で本当に大切なことが、これほど簡潔にまとめられているのか」と深く心を動かされた。
それ以来、この言葉は私の人生の支えとなり、毎年の年賀状の背景にも使い続けてきた。
「幸せへの道」には、次のようなことが書かれている。
・早起きする人。
・熟睡できる人。
・感謝して真剣に努力する人。
・仕事を趣味にしている人。
・義務も責任も進んで果たす人。
・時間を守り、礼儀正しい人。
・頼もしく融和を図れる人。
・人も自分も尊敬できる人。
・常に反省し、素直に改める人。
・何事も善意に解釈する人。
・注意深いが決断の早い人。
・心身の健康を心掛ける人。
・そして、質素で、お金を生かして使う人。
どれも特別な才能や学歴、資格を求めているわけではない。
お金持ちになる方法が書かれているわけでもない。
一つひとつを見れば、ごく当たり前のことばかりである。
しかし、その「当たり前」を一生続けることほど難しいことはないのではないだろうか。
一方、「不幸せへの道」には、その反対の生き方が並んでいる。
感謝しない人。
責任を果たさない人。
人を疑う人。
約束を守らない人。
反省しない人。
健康を軽視する人。
浪費する人……。
改めて読むと、不幸とは突然訪れるものではなく、毎日の習慣が少しずつ積み重なった結果なのだと気づかされる。
もちろん、それは幸せも同じである。
幸せは、ある日突然、誰かから与えられるものではない。
日々の小さな選択や行動が積み重なり、気がつけば幸せな人生になっている。
それこそが、「幸せへの道」が伝えようとしている本質なのだと思う。
私は投資や資産運用について発信することがある。
そのため、「お金があれば幸せになれるのですか」と尋ねられることも少なくない。
私はいつも、お金は幸せになるための大切な道具ではあるが、幸せそのものではないと考えている。
その思いは、「幸せへの道」の最後にある「質素で、お金を生かして使う人」という一文にも表れている。
そこに書かれているのは、「お金をたくさん持つ人」ではない。
「お金を生かして使う人」である。
この違いは、とても大きい。
お金は、人を幸せにも、不幸せにもする力を持っている。
だからこそ、お金に振り回されるのではなく、お金を生かして使える人でありたい。
そのためには、感謝する心、責任を果たす姿勢、礼儀を大切にすること、そして健康を守ることといった土台が欠かせないのである。
幸せは、一つの条件だけで決まるものではない。
人格、習慣、考え方、人との関わり方、お金との付き合い方。
そのすべてが少しずつ積み重なり、調和したとき、本当の幸せに近づいていくのではないだろうか。
時代は変わる。
社会も技術も価値観も変わっていく。
それでも、人が幸せになるための本質は、昔も今も大きく変わらない。
青葉山松尾寺の「幸せへの道」は、そのことを静かに教えてくれている。
私もこれから先の人生で、この言葉を何度も読み返しながら、自分自身を見つめ直していきたいと思う。
幸せとは、遠くにあるゴールではない。
今日一日の生き方の中に、その第一歩があるのである。
今では娘も大人になった。
しかし、あの日、娘の高校の男子トイレで出会った一枚の「幸せへの道」は、娘だけでなく、父である私の人生までも心豊かなものにしてくれた。
教育とは、知識を教えることだけではない。
人としてどう生きるかを、静かに伝えていくことである。
私は今も、この言葉にその大切さを教えられ続けている。
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