こんにちは。
本ブログ「管理職の悩み」の管理人「悩める管理職」です。
職場におけるルール違反や問題行動を起こす部下に対して、
上手く注意できずに悩んでいませんか?
誰でもそうですが、人に注意をするという事は苦手なことだと思います。
約10年、管理職として悩んできた私なりにお勧めしたいコツは、
- 穏やかな口調で
- 相手の状況をよく見てタイミングを選ぶ
- 自分の人格を見つめ直す
- 相手との位置関係に気を付ける
の4点です。
今回はそのあたりを私なりに解説させていただきたいと思います。
もくじ
1 注意しにくいのは相手の気持ちが気になるから
2 自分だったらどのように注意されたら受け入れられるか
3 まとめ
1 注意しにくいのは相手の気持ちが気になるから
人間関係の中でも結構なストレスともなる「人に注意するという行為」は、
できれば避けたいものです。
なぜ抵抗があるのかというと、
およそ相手に嫌われたくないという気持ちが先立つからです。
相手に嫌われたくない
↓
関係性が悪くなる
↓
職場内で息苦しくなる
↓
仕事がしにくくなる
こういった図式ではないでしょうか。
私たちも人間ですから、
相手の気持ちというものは非常に気になります。
つまり、「人に注意する」という行為は、
相手の気持ちに波風を立ててしまい、
それによって自分が嫌われるかもしれないという思いから、
どうしても慎重になってしまいます。
しかも、その行為を避けようとする事は
上司である自分の責任を放棄することであり、
問題行動を認めることになってしまいます。
そのように考えたら、ますますハードルが上がっていきます。
このように厄介なことを好んでやる人はいません。
相手の気持ちにフォーカスし過ぎてしまうと、
どうしても思考が感情論になっていきます。
ルール違反や問題行動という現象そのものに対して
改善するように対処できたら、
相手の気持ちに関係なく進めていけるのではないでしょうか。
極端な例ですが、
「電球が切れたから取り換える」
「ネジが緩んでいるから締め直す」
「紙が破れたからテープで補修する」
というように、起こった現実の行為そのものに対して対処する、
と考えれば相手の気持ちを変に察する必要もありません。
とはいえ、そこまで思考をロジカル(論理・科学的)にするのは
容易なことではありません。
2 自分だったらどのように注意されたら受け入れられるか
私自身も、人から注意されたらいつでも素直に受け入れられるのか、
と言われれば必ずしもできているとは言えません。
気持ちが穏やかな時もあれば、
イライラしている時や何かに焦っている時もあります。
また、注意される相手によっても、
素直に受け入れられる場合と、逆に反発したくなるような場合もあります。
こうした状況は誰にでも当てはまると思いますので、
一旦視点を変えて、
自分だったらどのように注意されたら素直に受け入れることができるか、
という観点から考えてみましょう。
- 口調
これについては言うに及ばずですが、
怒って感情をぶつけるような口調で言われるより、
穏やかに言われる方が、こちらの感情も揺さぶられずに
穏やかに言葉を受け止めることができます。
また、人格を否定される、バカにされる、威圧的に言われる、
といったことは心に突き刺さり、傷として残ります。
- タイミング
同じ言葉であっても、こちらのその時の状況によって、
受け入れやすいタイミングか否かに違いがあります。
心が穏やかな時は相手の言葉に対して落ち着いて聞く姿勢が取れますが、
イライラしている時や時間がなく焦っている時などは、
どうしても感情的になってしまったり面倒くさく思ったりしがちです。
- 相手への敬意
同じことを注意されるとしても、
相手によってこちらの気持ちが違ってくる場合があります。
例えば相手が上司や先輩といった目上の人からの注意であれば、
全て素直に受け入れられるか、というと必ずしもそうとは言えません。
どの職場でも、どうしても尊敬できない上司や先輩っていますよね。
敬意を持てない相手からの注意は、なかなか素直に受け入れられません。
- 自分が立つ位置
これは私が若いころの営業研修時に教わったことですが、
人は真正面に向き合って立つと威圧的に感じるため、
横に並ぶような状態で話す方が話しやすく聞きやすくなる、
という事があります。
特に、人に注意をするという内容なので、
できる限りプレッシャーを与えない環境が好ましいです。
3 まとめ
上記の①から④までを、「人に上手く注意するコツ」としてまとめると、
- 穏やかな口調で
- 相手の状況をよく見てタイミングを選ぶ
- 自分の人格を見つめ直す
- 相手との位置関係に気を付ける
となります。
付け加えますと、
「あなたの行為は○○の規則から逸脱しているので言っている」
というように、
あくまでも私の主観的な判断で言っているのではないという事を示す、
あるいは、
「多くの人から迷惑しているという声があがっているから」、
というスタンスで示したりするのも、
少しは言いやすくなるかと思います。
私も、人に注意するのは苦手な事ですし、よく悩んでいます。
管理職ともなれば避けては通れませんが、
対応にあたる場合は非常にデリケートに対応しています。
今後また何か秘策が浮かんだら、記事にて書かせていただきます。
本記事が参考になりましたら幸いです。
今回はこのあたりでご無礼させていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。