フリーマン柴賢二郎の流儀
~そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう~
世の中に起きている不思議なことや、独り言などをゆる~く書き綴る。
何の専門家でもない私が経済的自由を得て、人生のこと、世の中のこと、
幸せについてなど、一般庶民の目線で考える。
【後半】「定年退職制度」についての考察
少子高齢化が進む日本において、労働力不足の理由から定年年齢を「65歳から70歳へ」と単純に引き上げるだけでは、根本的な解決にならないどころか新たな課題を生む可能性がある。後半では、これからの時代に求められる理想的な制度と、個人が身につけるべき備えについて論じる。
- 単純な「定年延長」が抱える構造的な課題
年齢の数字だけを後ろに倒した場合、以下のような弊害が生じやすい。
「ポスト渋滞」による若手の離職: 上の世代がポストに留まり続けることで若手の昇進機会が奪われ、成長を求める優秀な人材が流出する。
人件費肥大化とモチベーション低下: 年功序列のまま定年を延ばせば人件費が企業を圧迫する。一方、再雇用で賃金を大幅に下げれば労働意欲の低下を招く。
「一律」という尺度の限界: 体力や意欲には個人差があるため、一律の年齢区切りでは個人の能力に応じた柔軟な運用が難しい。
- これからの時代が目指すべき「理想の制度」
求められているのは、単なる年齢引き上げではなく「年齢に関係なく働ける仕組み」への転換である。
「職務(ジョブ)」と「能力」に基づく評価: 年齢ではなく、保有するスキルや成果に応じてポストや報酬が決まる仕組み。
グラデーション型の働き方と年金受給: フルタイム一選ではなく、短時間勤務や副業、起業など多様な選択肢を認め、年金受給開始時期も個人の意思で幅を持たせる。
リカレント教育(学び直し)のインフラ化: ひとつの会社に依存せず、いつでも新しいスキルを習得できる公的・私的な教育サポートの充実に努める。
年齢差別禁止とセーフティネットの確立: 高齢を理由とした雇い止めを防ぎつつ、万が一働けなくなった場合の社会保障制度を整える。
- 個人として何に備え、何を身につけるべきか
会社がキャリアのスケジュールを決めてくれる時代が終わりを迎える中、個人には主体的な生き方が求められる。備えておくべき要素は以下の3つだ。
- 社外でも通用する「ポータブルスキル」の獲得
特定の社内ルールだけに詳しくなるのではなく、専門性やプロジェクト管理能力、課題解決力など、どの組織でも再現できる能力を磨き続ける。
- 会社以外の「人的ネットワークと居場所」の構築
肩書を外した「一人の人間」として関われるコミュニティや社外活動を持ち、定年後の孤立を防ぐ。
- マネーリテラシーと「働き方のポートフォリオ」
収入源を1つに依存させず、複数のスキルや活動を組み合わせた働き方を想定する。それに応じた長期的な資産形成・生活設計の知識を身につける。
「会社に雇ってもらう」という受動的な姿勢から、「自分のスキルで社会と関わる」という自律したスタンスへの意識改革こそが、定年制の過渡期を生き抜く鍵となる。
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