フリーマン柴賢二郎の流儀
~そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう~
世の中に起きている不思議なことや、独り言などをゆる~く書き綴る。
何の専門家でもない私が経済的自由を得て、人生のこと、世の中のこと、
幸せについてなど、一般庶民の目線で考える。
人生の不安は、見えないから生まれる――ライフプランニングの重要性
人生には、いくつもの大きな出来事がある。
就職する。結婚する。子どもが生まれる。家を買う。子どもが進学する。仕事を辞める。そして老後を迎える。
その一つひとつに、お金が関係している。
だから多くの人が人生について考えるとき、どこかでお金の不安を抱えることになる。
「このままの収入で大丈夫なのだろうか」
「子どもの教育費を払えるだろうか」
「住宅ローンを最後まで返せるだろうか」
「老後に2000万円必要だと聞くけれど、本当に足りるのだろうか」
「何歳まで働かないといけないのだろうか」
「年金は何歳からもらうべきなのか」
こうした不安は、決して特別なものではない。
しかし、考えてみると不思議なことである。
私たちは学校で国語や数学を学ぶ。社会や理科も学ぶ。しかし、人生を生きるうえで極めて重要な「お金」については、十分に学ぶ機会がない。同様に、職場で教えてくれるわけでもない。
税金、社会保険、住宅ローン、生命保険、投資、年金、資産形成。
どれも人生に大きな影響を与えるにもかかわらず、誰かが体系的に教えてくれるわけではない。
そして多くの人は、必要になってから初めて勉強しようとする。
住宅を購入するときになって住宅ローンを調べ、子どもが大学へ進学するときになって教育費を調べ、50代になってから老後資金を考え始める。
これでは、どうしても不安が大きくなる。
なぜなら、未来が見えていないからである。
実は、お金の不安のかなりの部分は、「お金がないこと」そのものよりも、「自分が将来どうなるのか分からないこと」から生まれている。
そこで重要になるのが、「ライフプランニング」である。
ライフプランニングとは、簡単に言えば、自分がこれからどのような人生を送り、そのためにいつ、どれくらいのお金が必要になるのかを整理することである。
例えば、現在の年収が500万円、貯蓄が300万円だとする。
そこから、結婚、子育て、住宅購入、子どもの進学、車の買い替え、老後など、これから起こりそうな出来事を書き出していく。
そして、それぞれに必要になるお金を大まかに見積もる。
すると、「何となく不安だった人生」が、少しずつ数字として見えてくる。
もちろん、未来を完全に予測することはできない。
収入が変わるかもしれない。病気や失業があるかもしれない。物価が上がるかもしれない。
しかし、だからといって何も考えないのではなく、いくつかの可能性を想定しておく。
「このまま働いた場合」
「収入が少し減った場合」
「住宅ローンを組んだ場合」
「子どもが私立大学へ進学した場合」
「60歳以降も働いた場合」
こうして複数のシナリオを考えてみると、自分にとって何が重要なのかが見えてくる。
そして、ここからが本当のライフプランニングである。
例えば、毎月の家計を確認すると、実は必要のない保険に年間20万円払っているかもしれない。
携帯電話やサブスクリプションなど、気づかないうちに固定費が膨らんでいるかもしれない。
一方で、老後資金についてはほとんど準備できていないかもしれない。
そうであれば、保険を見直して年間20万円を生み出し、そのお金を将来の資産形成に回すという方法もある。
つまりライフプランニングとは、単に「将来いくら必要なのか」を計算する作業ではない。
現在のお金の使い方を見直し、人生全体として最適な方向へ修正していく作業なのである。
ただし、ここで一つ問題がある。
自分だけでは、何をどう考えればいいのか分からないことも多い。
そこで選択肢になるのが、ファイナンシャルプランナー、いわゆるFPなどのお金の専門家に相談することである。
FPに相談すれば、自分では気づかなかった家計の問題や、将来必要になる資金、保険、住宅ローン、資産形成などについて整理する手助けをしてもらえる。
もちろん、FPなら誰でもよいわけではない。
しっかりと相談者の人生全体を考えてくれるのか。相談料はどうなっているのか。どの分野を得意としているのか。
そうした点を確認することは大切である。
また、専門家に相談することと、自分で勉強することは対立しない。
むしろ、自分でも最低限のお金の知識を身につけたうえで専門家に相談すれば、より有意義な話ができる。
大切なのは、誰かに人生を決めてもらうことではない。
自分の人生をより良く生きるために、必要な知識と情報を手に入れることである。
ライフプランニングをすると、面白い変化が起こる。
最初は、
「老後が怖い」
「お金が足りなくなるかもしれない」
という不安から始まったものが、
「このまま働けば、これくらい貯められる」
「住宅費はここまでなら大丈夫だ」
「教育費はこの方法なら準備できる」
「老後までにこれだけ作ればいい」
という具体的な夢や目標に変わっていく。
不安が、計画に変わるのである。
そして計画ができると、人生には新しいものが見えてくる。
「自分には何もできない」と思っていた人が、
「これなら少しずつ資産を作れる」
「この働き方なら老後も安心できる」
「無理をしなくても、豊かに暮らせる可能性がある」
と考えられるようになる。
これは非常に大きな意味を持つ。
人生とは、ただ不安を避けながら生きるものではない。
自分がどこへ向かいたいのかを考え、そのために今日何をするのかを決めるものでもある。
お金の知識は、そのための道具である。
ライフプランニングとは、節約して我慢するための計画ではない。
限られた人生とお金を、自分が本当に望む人生のためにどう配分するかを考える作業なのである。
未来は誰にも分からない。
しかし、未来が分からないことと、未来について考えられないことは違う。
今の自分を知り、これから必要になるお金を知り、足りない部分を少しずつ準備する。
それだけでも、人生に対する見え方は大きく変わる。
そして、人生が見えてくれば、不安は少しずつ小さくなる。
その先には、「何とか生きていけるだろう」という安心だけではなく、
「自分も豊かに暮らしていけるかもしれない」
という希望が生まれる。
ライフプランニングの本当の目的は、未来の不安を消すことだけではない。
自分の未来に、もう一度夢を持てるようにすることなのだと思う。
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