フリーマン柴賢二郎の流儀
~そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう~
世の中に起きている不思議なことや、独り言などをゆる~く書き綴る。
何の専門家でもない私が経済的自由を得て、人生のこと、世の中のこと、
幸せについてなど、一般庶民の目線で考える。
夢を持つことの意義――夢がある人生と、今を大切に生きる人生
「夢を持て!」
「夢に向かって頑張れ!」
子どもの頃から何度も耳にしてきた言葉である。
学校でも、テレビでも、本でも、成功者の講演でも、「夢を持つこと」の大切さは繰り返し語られている。
そして、その言葉には確かな説得力がある。
人類が空を飛び、宇宙へ行き、病気を克服し、便利な文明を築いてきた背景には、「もっと良い未来を実現したい」という誰かの夢があった。
スポーツでも同じである。
「世界一になりたい」という夢があるからこそ、厳しい練習に耐え、新しい記録が生まれる。
芸術も科学も、医療も経済も、夢が社会を前へ進めてきたことは間違いない。
だからこそ、「夢を持つことは素晴らしい」という考え方は、多くの人に支持されているのである。
しかし、一方でこんな疑問も湧いてくる。
夢を持たない人は、本当に人生を無駄にしているのだろうか。
世の中には、壮大な夢を掲げて生きる人もいれば、そうではない人もいる。
家族と穏やかに暮らせれば十分だと思う人。
好きな本を読み、美味しいものを食べ、健康で一日を終えられることに幸せを感じる人。
毎日、静かな時間を大切にしながら生きている人。
こうした人たちは、「夢がない」と言われることもある。
しかし、本当にそうなのだろうか。
実は、「夢」と「幸せ」は、必ずしも同じものではない。
夢とは、多くの場合、「まだ手に入っていない未来」を目指すものである。
だから夢を追う人生は、前へ進む強いエネルギーを生み出す。
その代わり、現状への不満や不足感も原動力になることが少なくない。
「もっと成功したい。」
「もっと上へ行きたい。」
「今の自分では満足できない。」
そうした思いが努力を生み、社会を発展させる。
一方で、「今この瞬間」に満足している人はどうだろう。
すでに十分幸せだと感じている人にとって、大きな夢は必ずしも必要ではない。
その人の目標は、「さらに大きな幸せを手に入れること」ではなく、「今ある幸せを失わないこと」だからである。
私自身も、以前からこう考えている。
「幸せとは、なろうとするものではなく、気づくこと。」
もしこの考え方が正しいなら、夢を持たない人生が劣っているとは言えない。
むしろ、今ある幸せに気づける人は、非常に豊かな人生を送っているとも言える。
もちろん、これは夢を否定しているわけではない。
夢には、人を成長させる力がある。
困難を乗り越える原動力にもなる。
人生に希望を与え、多くの人に勇気を与える存在でもある。
夢によって救われた人は数え切れないほどいるだろう。
しかし、その一方で、夢に縛られて苦しむ人もいる。
夢を叶えられなかったことで、自分には価値がないと思い込んでしまう人。
他人と比較し続け、今ある幸せを見失ってしまう人。
「夢を持たなければならない」という考えが、かえって人を追い詰めることもある。
だから私は、「夢を持つこと」そのものよりも、「自分は何を大切に生きたいのか」を知ることのほうが重要ではないかと思う。
世界を変えたい人は、その夢を追えばよい。
新しい技術を生み出したい人は、挑戦すればよい。
一方で、家族との時間を大切にしたい人は、それも立派な人生である。
健康を守ることを人生の目標にする人もいる。
穏やかな毎日を送りたいという願いも、決して小さな価値ではない。
夢には、大きさの優劣はないのである。
そして、夢がなくても、その人の人生に価値がないわけでは決してない。
人生は競争ではない。
誰かの理想を生きるものでもない。
夢を追い続ける人生も美しい。
今ある幸せを静かに守り続ける人生もまた、美しい。
大切なのは、「夢を持っているか」ではなく、「自分自身が納得できる人生を歩めているか」である。
夢は人生を豊かにする一つの方法である。
しかし、それは唯一の正解ではない。
未来に向かって挑戦する人生もあれば、今日という一日を大切に積み重ねる人生もある。
そのどちらにも、それぞれの意味があり、それぞれの幸せがある。
だからこそ、他人の夢を羨む必要も、自分に夢がないことを恥じる必要もない。
自分が心から「これでよい」と思える生き方こそが、その人にとって最も価値ある人生なのではないだろうか。
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