フリーマン柴賢二郎の流儀
~そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう~
世の中に起きている不思議なことや、独り言などをゆる~く書き綴る。
何の専門家でもない私が経済的自由を得て、人生のこと、世の中のこと、
幸せについてなど、一般庶民の目線で考える。
住居問題:若い世代に伝えたい、これからの住まい選び。
若い世代に「家を買うことは大切だ」と伝えるべきなのだろうか。
あるいは、「若いうちに住宅ローンを組んで、できるだけ早くマイホームを手に入れなさい」と教えるべきなのだろうか。
私は、これからの時代は少し違う考え方を伝えたいと思う。
大切なのは、「家を買うこと」ではない。
自分の人生に合わせて、住まいを選び続けられることである。
私たちは、20代や30代の頃、自分がその後どんな人生を歩むのかを正確には分からない。
結婚するかもしれない。
子どもが生まれるかもしれない。
転職するかもしれない。
会社を辞めて独立するかもしれない。
親の介護が必要になるかもしれない。
子どもが成長して家を出ていくかもしれない。
そして、やがて自分自身も年齢を重ね、老後の暮らしを考える時期がやってくる。
つまり、人生は一度決めた通りには進まない。
それなのに、20代や30代の時点で「これから30年、40年住む家」を決め、そのために何千万円もの住宅ローンを背負うことが、本当に人生にとって最適なのか。
もちろん、持ち家には大きな魅力がある。
自分の好きなように家を使える。
長く住み続ける安心感もある。
家族との思い出を積み重ねることもできる。
だから、持ち家が悪いと言っているのではない。
問題は、「持ち家こそ正解」という一つの価値観だけで人生を考えてしまうことである。
これからの日本では、人口減少によって住宅需要そのものが変化していく。
地域によっては空き家が増え、住宅価格が下落する可能性もある。
一方で、人口が集まる都市部では住宅需要が維持されるかもしれない。
さらにAIの発達によって、仕事をする場所そのものが変わる可能性もある。
会社の近くに住む必要がなくなる人もいるだろう。
逆に、便利な都市部に住む価値がさらに高まる人もいる。
つまり、「将来どこに住むのが正解なのか」を、今の時点で完全に予測することはできない。
だからこそ、若い世代に伝えたいのは、「正解の家を探しなさい」ということではない。
「人生が変わったとき、住まいも変えられるようにしておきなさい」ということである。
収入が変わったら、住まいを見直す。
家族が増えたら、広い住まいを選ぶ。
子どもが独立したら、もっと小さな家に移る。
親の介護が必要になったら、親の近くに住む。
仕事が変わったら、勤務地や働き方に合わせて住む場所を変える。
そして老後には、維持管理の負担が少なく、生活しやすい住まいを選ぶ。
これは「家を転々とする」という話ではない。
住まいを人生の目的にするのではなく、人生を支える道具として考えるということである。
住宅ローンを組むことも、賃貸で暮らすことも、どちらが正解という話ではない。
重要なのは、その選択によって自分の人生の自由度がどれだけ残されているかである。
毎月の住宅費が重すぎて転職できない。
親の介護が必要なのに、家を売ることも引っ越すこともできない。
子どもが独立したのに、大きすぎる家を維持し続けなければならない。
そんな状態になってしまえば、「資産としての家」が、いつの間にか「人生を縛る家」になってしまう。
だから、これからの住まい選びでは、「この家を買えば安心」と考えるだけではなく、
「もし人生が変わったら、私はこの住まいをどうすることができるだろうか」
という視点を持つことが大切なのだと思う。
未来を正確に予測する必要はない。
人口がどこまで減るのか。
AIによって仕事がどう変わるのか。
住宅価格がどうなるのか。
20年後、30年後にどの地域が栄えているのか。
そんなことを、今から完全に当てる必要などない。
大切なのは、予測が外れても対応できる人生設計をしておくことである。
人生は、計画通りには進まない。
だからこそ、人生に合わせて住まいを変えられる余白を持っておく。
「家を買ったから人生が安定する」のではない。
人生が変わっても、住まいを柔軟に変えられることこそが、本当の意味での安心なのかもしれない。
これから家を買おうとする若い世代に、私はそんな住まい選びを伝えたい。
「立派な家を持ちなさい」ではなく、
「自分の人生を大切にできる住まいを選びなさい」と。
そして、住まいに人生を合わせるのではなく、人生に住まいを合わせていけばいい。
それが、これからの時代の住居問題を考える上で、私たちが持っておきたい一つの答えなのではないだろうか。
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