フリーマン柴賢二郎の流儀
~そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう~
世の中に起きている不思議なことや、
ふと浮かんだ疑問などをゆる~く書き綴る
何の専門家でもない私が経済的・時間的・人間関係の自由を得て、
人生のこと、世の中のこと、幸せについてなど、
一般庶民の目線で考える
サラリーマンのための資本主義入門――なぜ資産を持つことが重要なのか
なぜ働くだけでは豊かになれないのか――サラリーマンに向けた資本主義社会を生き抜くための新しい視点
「真面目に働いていれば、いつか報われる。」
かつて日本では、この考え方が広く共有されていた。
良い学校を出て、安定した会社に入り、定年まで勤め上げる。
毎月の給料が上がり、退職金と年金で老後を過ごす。
それが人生の王道であり、多くの人にとって現実的な成功モデルであった。
しかし現在、その前提は大きく揺らいでいる。
賃金は長年伸び悩み、物価は上昇し、社会保険料や税金の負担は増え続けている。
一方で、株価や不動産価格は上昇し、資産を持つ人と持たない人の差は拡大している。
この現実を前にして、私たちは一つの問いに向き合わなければならない。
「労働だけに頼る生き方で、本当に豊かになれるのだろうか。」
本シリーズでは、資本主義の仕組みを学びながら、この問いについて考えていきたいと思う。
その前にまず、多くのサラリーマンが置かれている現状について整理してみたい。
サラリーマンは決して悪い生き方ではない
誤解してほしくないのは、私はサラリーマンという働き方を否定したいわけではないということである。
毎月安定した収入があり、社会保険制度による保障も受けられる。
企業の信用力を背景に住宅ローンも組みやすい。
日本社会において、サラリーマンは依然として極めて安定した立場である。
実際、多くの自営業者や個人事業主は収入の不安定さと常に向き合っている。
事業が失敗すれば収入はゼロになる。
病気になれば仕事も止まる。
その意味で、サラリーマンは非常に優れた制度である。
問題は、サラリーマンであることではない。
「給料以外の収入源や資産を持たないまま、一生を終えること」である。
労働収入には限界がある
サラリーマンの収入は、自分の時間を提供することで得られる。
働けば収入になる。
働かなければ収入は止まる。
これは非常にシンプルな仕組みである。
しかし、人間の時間は有限である。
1日は24時間しかなく、年齢を重ねれば体力も落ちる。
昇進や昇給によって収入を増やせたとしても、その増加には限界がある。
一方で、資産収入は違う。
株式の配当金、不動産の家賃収入、事業収益などは、自分が直接働いていない時間にも収益を生み出す可能性がある。
つまり、労働収入は「自分が働くことで生まれるお金」であり、資産収入は「お金や仕組みが働いて生み出すお金」なのである。
資本主義社会では、この違いが極めて大きい意味を持つ。
本当に豊かな人は何を持っているのか
世の中の富裕層を観察すると、一つの共通点が見えてくる。
彼らは労働力だけでなく、「資産」を持っている。
株式を持つ人は企業の利益成長の恩恵を受ける。
不動産を持つ人は賃料収入を得る。
事業を持つ人は仕組みそのものから利益を得る。
もちろん最初から資産家だった人ばかりではない。
多くの人は、労働によって得た収入を資産へと変換してきたのである。
つまり豊かな人とそうでない人の違いは、必ずしも能力や努力だけではない。
「労働収入を資産へ変える発想を持ったかどうか」も大きな要因なのである。
資本主義は資本を持つ人に有利な仕組みである
ここで重要なのは、資本主義を善悪で語ることではない。
資本主義とは、その名の通り「資本」が中心となる社会である。
企業は設備投資を行い、利益を生み出す。
投資家は資金を提供し、その見返りとして配当や値上がり益を得る。
つまり資本主義は、労働だけでなく資本にも報酬を与える仕組みなのである。
むしろ歴史を振り返れば、資本を持つ者が大きな果実を得ることは自然な結果とも言える。
問題は、多くの人が学校でも会社でも、この仕組みをほとんど学ばないまま社会へ出ていることである。
懸命に働いているにもかかわらず、なぜ資産家との格差が広がるのか。
その理由を知らないまま過ごしている人も少なくない。
これからの時代に必要な視点
これからの時代、サラリーマンであることをやめる必要はない。
しかし、サラリーマンだけで終わる必要もない。
会社で働きながら投資を学ぶこともできる。
副業で小さな事業を始めることもできる。
知識や経験を積み重ね、自分自身を資産化することもできる。
大切なのは、「労働者として働く視点」だけでなく、「資本家として考える視点」を持つことである。
給料を受け取る側から、資産を育てる側へ。
消費するだけの人生から、資産を形成する人生へ。
その小さな意識の変化が、10年後、20年後の人生を大きく変えるかもしれない。
次回から始まる「資本主義シリーズ」では、そもそも資本主義とは何なのか、その歴史や仕組み、光と影について順を追って学んでいきたい。
資本主義を理解することは、お金持ちになるためだけではない。
自分自身の人生を主体的に設計するための第一歩なのである。
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