フリーマン柴賢二郎の流儀
~そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう~
世の中に起きている不思議なことや、独り言などをゆる~く書き綴る。
何の専門家でもない私が経済的自由を得て、人生のこと、世の中のこと、
幸せについてなど、一般庶民の目線で考える。
日本の三大義務とは何か――私たちの社会を支える三つの約束
日本国民には「三大義務」があると学校で習った人は多いだろう。
それは、教育の義務・勤労の義務・納税の義務である。
「義務」と聞くと、「国から強制されるもの」という少し重たい印象を受けるかもしれない。
しかし、これらは国民を縛るために作られたものではない。
むしろ、誰もが安心して暮らせる社会を維持するために、お互いが果たすべき約束として定められたものである。
今回は、この三大義務が制定された背景や、その本当の狙いについて考えてみたい。
戦後の日本が目指した新しい国づくり
現在の日本国憲法は、第二次世界大戦後の1947年に施行された。
戦争によって日本は大きな被害を受け、多くの人々が貧困や食糧不足に苦しんでいた。
教育を受けられない子どもも多く、仕事がなく生活に困る人も少なくなかった。
こうした反省から、新しい日本は「すべての国民が平和で豊かに暮らせる社会」を目指すことになった。
そのためには、国民に自由や権利を保障するだけでは十分ではない。社会全体を支えるために、一人ひとりが果たすべき役割も必要だった。
そこで定められたのが、三大義務なのである。
教育の義務――未来への投資
教育の義務とは、保護者が子どもに義務教育を受けさせる義務である。
これは「子どもに勉強を強制する」という意味ではない。
子どもには教育を受ける権利があり、その権利を守る責任が保護者にあるという考え方である。
もし教育を受けられない子どもが増えれば、読み書きや計算ができず、社会全体の発展も難しくなる。
教育は個人のためだけではなく、国全体の未来への投資なのである。
優秀な技術者や医師、教師、研究者が育つことで、日本という国は発展していく。
勤労の義務――社会を支える力
勤労の義務とは、「働くことができる人は、社会の一員として自らの能力に応じて働こう」という考え方である。
誤解されやすいが、「必ず会社員にならなければならない」という意味ではない。
会社員でも、自営業でも、農業でも、漁業でもよい。
家事や育児を支えることも社会にとって重要な役割である。
人は働くことで収入を得るだけではない。
社会に価値を提供し、誰かの役に立つことで、経済が回り、社会全体が成り立っている。
もし誰も働かなければ、食料も電気も医療も物流も止まり、社会は一日たりとも維持できない。
勤労の義務とは、「社会の一員として支え合おう」という理念なのである。
納税の義務――社会の会費
三大義務の中で最も身近なのが、納税の義務である。
税金というと、「取られるもの」という印象を持つ人も多い。
しかし見方を変えれば、税金は社会を運営するための会費ともいえる。
私たちが普段利用している道路、橋、公園、消防、警察、自衛隊、学校、医療制度などは、多くが税金によって支えられている。
もし誰も税金を納めなければ、公共サービスは維持できず、安全で安心な生活も失われてしまう。
もちろん、税金の使い道については国民が厳しく監視し、より良い使い方を求めていくことも民主主義において非常に重要である。
義務だけではなく権利もある
三大義務だけを見ると、「国民は国に尽くさなければならない」と感じるかもしれない。
しかし、日本国憲法は義務だけでなく、多くの権利も保障している。
例えば、言論の自由、信教の自由、職業選択の自由、財産権、選挙権、生存権などである。
つまり、国民には自由や権利が与えられる一方で、その社会を維持するための最低限の責任も負うという考え方である。
権利と義務は、車の両輪のような関係にある。
どちらか一方だけでは、健全な社会は成り立たないのである。
おわりに
教育・勤労・納税という三大義務は、決して国民を縛るために存在しているわけではない。
その本当の目的は、「誰もが安心して暮らせる社会をみんなで支えること」にある。
教育によって未来を育て、勤労によって社会を支え、納税によって公共サービスを維持する。
この三つが循環することで、日本という国は成り立っているのである。
私たちは普段、「義務」という言葉に少し窮屈な印象を抱きがちだ。
しかし、その背景には「お互いを支え合う社会を築こう」という理想が込められている。
三大義務とは、国から押し付けられたものではなく、豊かで平和な社会を次の世代へ受け継ぐための、大切な約束なのである。
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