経済発展と体重の相関性 ― 人は豊かになると太るのか?

フリーマン柴賢二郎の流儀

~そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう~

世の中に起きている不思議なことや、独り言などをゆる~く書き綴る。

何の専門家でもない私が経済的自由を得て、人生のこと、世の中のこと、

幸せについてなど、一般庶民の目線で考える。

 

経済発展と体重の相関性 ― 人は豊かになると太るのか?

 

「貧しい国には太った人が少ない気がする反面、豊かな国には太った人が多い気がする。」

 

そんなことを考えるのは私だけだろうか。

 

実際に世界を見渡すと、経済発展の初期段階にある国では、肥満の人は比較的少なく、反対に豊かな国では肥満が社会問題になることが多い。

 

もちろん例外はあるが、「経済発展」と「平均体重」には、ある程度の相関性が存在すると考えられている。

 

今回は、この少し変わったテーマについて考えてみたい。

 

古代にも太った人はいたのか

 

結論から言えば、古代にも太った人は存在した。

しかし、それはごく一部の王族や貴族、富豪など、食料を十分に確保できた人々に限られていた。

 

古代社会では、多くの人々が農作業や狩猟など重労働を行い、食料も決して十分ではなかった。

飢饉や戦争が起これば、命に関わるほど食料不足になることも珍しくない。

つまり、「太れる」ということ自体が、豊かさの象徴だったのである。

 

そのため、昔の絵画や彫刻では、裕福な人物がふくよかな姿で描かれていることも少なくない。

 

日本人の体重は昔より増えているのか

 

では、日本ではどうだろうか。

 

江戸時代の日本人は、現代人よりかなり小柄だったことが分かっている。

男性の平均身長は155〜158cm程度とされ、体重も現在よりかなり軽かったと考えられている。

 

戦後、日本経済が急速に発展すると、食生活は劇的に変化した。

肉や乳製品、油脂類が普及し、栄養状態が改善されたことで、日本人の身長は大きく伸びた。

体重も増加したが、それは単純に「太った」というより、「体格そのものが大きくなった」という面が大きい。

 

つまり、経済発展は人間の成長そのものにも影響を与えているのである。

 

豊かになると肥満が増える理由

 

経済が発展すると、人々は高カロリーの食べ物を自由に買えるようになる。

 

さらに、

 

・自動車の普及

・エレベーターやエスカレーター

・デスクワークの増加

・家電による家事の軽減

 

などにより、日常生活で消費するエネルギーは大きく減少した。

 

一方で、食べ物は以前より安く、いつでも手に入る。

コンビニやファストフードは24時間営業し、お菓子やジュースも簡単に購入できる。

 

つまり、

「摂取カロリーは増え、消費カロリーは減る」

という環境が出来上がったのである。

 

その結果、多くの先進国で肥満人口が増えている。

 

面白い逆転現象

 

実は、ここで興味深い逆転現象が起きている。

 

昔は「太っている=裕福」だった。

しかし現代では必ずしもそうではない。

 

所得の高い人ほど、

 

・ジムに通う

・健康的な食事を選ぶ

・運動する時間を確保する

 

傾向があり、むしろ標準体型を維持している人が多い。

 

反対に、安価で高カロリーな食品が手軽に手に入るため、所得が低い層ほど肥満率が高い国も増えている。

 

特に欧米では、この傾向が社会問題として研究されている。

 

つまり、

「太ること」が豊かさの象徴だった時代から、「健康を維持できること」が豊かさの象徴へと変わりつつあるのである。

 

発展途上国でも同じ道をたどるのか

 

現在、経済成長を続ける国々でも、肥満率は少しずつ上昇している。

所得が増えれば肉類や加工食品を食べる機会が増え、自動車も普及する。

これは日本が高度経済成長期に経験したことでもある。

 

つまり、多くの国が経済発展とともに、一度は肥満人口の増加という課題を経験する可能性が高い。

その後、健康意識や医療水準が向上すると、再び体型を意識する人が増えていく。

 

おわりに

 

「経済発展と体重」には、確かに一定の相関性がある。

食料不足の時代には、太ることは豊かさの証だった。

しかし現代では、豊かさが行き過ぎた結果、今度は肥満が新たな社会問題となっている。

人類は飢えと戦う時代から、「食べ過ぎ」と戦う時代へと移り変わったのである。

 

経済発展は私たちの暮らしを豊かにしてきた。

しかし、その豊かさを健康という形で維持できるかどうかは、最終的には一人ひとりの選択に委ねられている。

 

「豊かさ」とは、好きなだけ食べられることではない。

健康な体を保ちながら、その豊かさを長く楽しめることこそ、本当の豊かさなのかもしれない。

 

 

 

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