フリーマン柴賢二郎の流儀
~そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう~
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何の専門家でもない私が経済的・時間的・人間関係の自由を得て、
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高配当株と景気循環──金利上昇局面で何が起きるのか
高配当株投資は、安定したインカムを得る投資として多くの個人投資家に支持されている。
しかし、株式市場は常に景気の波と金利の影響を受けており、高配当株も例外ではない。特に重要なのが「金利」である。
金利が上昇する局面では、高配当株の評価は大きく揺れることがある。
なぜこのようなことが起きるのか。
本記事では、景気循環と金利上昇の関係から、高配当株の値動きの本質を考えてみたい。
高配当株は「疑似債券」である
まず理解しておきたいのは、高配当株はしばしば「債券の代替」として買われるという事実である。
例えば、配当利回りが4%の株があるとする。
もし国債の利回りが1%であれば、この株は魅力的に見える。
なぜなら、国債より3%も高い利回りが期待できるからだ。
しかし、もし国債の利回りが3%まで上昇したらどうだろうか。
株と国債の利回り差はわずか1%になる。
この瞬間、多くの投資家は「それなら安全な債券でいいじゃないか」と考える。
つまり金利が上がると、高配当株の魅力は相対的に低下するのである。
このため、金利上昇局面では高配当株が売られやすくなる傾向がある。
金利上昇が株価を押し下げる仕組み
金利上昇は、企業の価値評価にも影響する。
株式の理論価値は、将来得られる利益や配当を現在価値に割り引いて計算する。
このとき使われるのが「割引率」であり、そのベースになるのが金利である。
金利が上昇すると割引率も上昇するため、将来の利益の現在価値は小さくなる。
結果として、株価は理論上は下がる方向に働く。
特に高配当株は、安定した配当を長期にわたって支払う企業が多い。
そのため、この「割引率の上昇」の影響を受けやすいのである。
すべての高配当株が弱いわけではない
ただし、ここで重要なポイントがある。
金利上昇局面でも、すべての高配当株が弱いわけではない。
むしろ景気が回復する局面では、利益が伸びる企業の配当は増える可能性がある。
例えば次のような企業である。
・銀行
・資源企業
・エネルギー企業
・商社
これらは景気回復やインフレ局面で利益が伸びやすい。
その結果、配当も増えやすく、株価も上昇するケースが多い。
一方で弱くなりやすいのは、いわゆる「ディフェンシブ高配当株」である。
例えば、
・通信
・公益
・REIT
・インフラ企業
これらは安定配当が魅力である反面、成長性が低いため、金利上昇による評価低下の影響を受けやすい。
高配当投資で最も重要な視点
ここまでの話をまとめると、高配当株投資において重要なのは「配当利回りの数字」ではないということである。
本当に見るべきなのは次の三つである。
配当の持続性
配当の成長性
景気循環との関係
つまり「この配当は将来も続くのか」「むしろ増えていくのか」という視点で企業を見る必要がある。
高配当株投資とは、単なる利回り投資ではない。
企業のビジネスモデルと経済環境を読み解く、極めて本質的な投資なのである。
景気の波を味方にする投資
景気は必ず循環する。
金利も上がったり下がったりを繰り返す。
だからこそ、投資家に求められるのは「今の環境だけを見る視点」ではなく、「景気のサイクル全体を見る視点」である。
金利が低いときに人気の高配当株もあれば、金利上昇で評価される高配当株もある。
この違いを理解できるようになると、高配当株投資は単なる配当狙いの投資から、一段深い戦略的投資へと変わる。
数字だけではなく、景気の流れを読むこと。
それこそが、高配当株投資を長く続けるための本当の力なのである。
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