高速道路の逆走事故について

フリーマン柴賢二郎の流儀

~そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう~

世の中に起きている不思議なことや、独り言などをゆる~く書き綴る

何の専門家でもない私が経済的自由を得て、人生のこと、世の中のこと、幸せについてなど、一般庶民の目線で考える

 

高速道路の逆走事故について

高速道路での逆走事故の報道をこの数年よく見るようになった。

「なぜこんなことが起こるのだろうか」と胸を痛める理由は、なぜ逆走するのかそもそも理解できないという点と、死に至る確率が圧倒的に高く自分にも降りかかる可能性がある、という点からだ。

 

可能な限りデータを参考にして、この「高速道路逆走事故」を紐解いてみたい。

疑問点として、以下を調べてみることにした。

①逆走の原因

②逆走した人の年齢層

③逆走事故による死亡率

④逆走は1年で何件発生しているのか

⑤逆走事故は増加傾向なのか減少傾向なのか

⑥逆走を防止するためにとられている対策

⑦逆走した人の意識はどうだったか

 

国土交通省が発表している「Ⅰ.高速道路の逆走発生状況」から2024年の1年間で発生した逆走事案の総数220件を参照した。

①逆走の原因

「合流部分で本線に合流する際、逆方向に向かう」「サービスエリア・パーキングエリアの出口からではなく入口から出ていき本線に合流する」などが91件(41.4%)、次いで「料金所の入口を通過した後に本線の出口の方へ向かう」「料金所の出口から進入する」などが53件(24.1%)、3番目は「本線上でのUターン」が36件(16.4%)となり、それ以外では「不明」となる。

②逆走した人の年齢層

75歳以上が109件(49.5%)、30歳以上65歳未満が50件(22.7%)、65歳以上75歳未満が41件(18.6%)となり、65歳以上で約7割を占める

③逆走事故による死亡率

逆走による死亡事故は高速道路全体での死亡事故の38倍

④逆走は1年で何件発生しているのか

全国で毎年約200件発生しており、およそ2日に1件発生している

⑤逆走事故は年々増加傾向なのか減少傾向なのか

2015年から2024年の10年間ではおおむね200件を超える件数で推移しており、増加・減少の傾向は見られない

⑥逆走を防止するためにとられている対策

ドライバーに逆走を意識させるような標識を増やす、あるいはインターチェンジ付近や合流部分、分岐部などに構造的に逆走を防止するよう改良を進めている

⑦逆走した人の意識はどうだったか

過失が43%、最後まで逆走の認識なしが26%、故意に逆走したが22%となり、残りは不明

 

所感

逆走による死亡率が通常の事故と比較して38倍となっているが、そのほとんどが高速での正面衝突であるため、

これが誰もが恐怖感を抱いている原因だろう。

年代別では高齢者の割合が突出しているが、判断力の低下、認識の甘さなどもあるだろうが、

そもそも多くの高齢者がほとんど高速道路を利用しないというデータから、

入口・出口、中央分離帯を挟んで双方が一方通行であるなどという構造的な理解がないのではないかと思う。

そういう人に高速道路利用禁止とはできないため、教育を含めて上記の対策を強化してほしい。

「どうして逆走などが起こりうるのか」と思っていたが、

私を含め誰にも「絶対に逆走しません」と言いきれる人はいないのかもしれない。

 

もう1点書いておく。

逆走による事故をなるべく受けないようにする対策の一つに、

「追い越し車線ではなく走行車線を走る」を心がけると可能性を減らせるそうだ。

逆走している人は左側通行を意識しており、こちらからみた追い越し車線を向かってくるということである。

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