フリーマン柴賢二郎の流儀
~そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう~
世の中に起きている不思議なことや、独り言などをゆる~く書き綴る
何の専門家でもない私が経済的自由を得て、人生のこと、世の中のこと、
幸せについてなど、一般庶民の目線で考える
AIを使いこなすにはまだまだ時間を要する
前の記事同様、引き続き大企業の管理職の知人との会話である。
私個人は、企業その他何らかの組織に所属しなくなってからもう2年半ほどが過ぎている。
その間、時間的な余裕は人一倍あるため、動画コンテンツや新聞などから経済・金融の情報を得る量は圧倒的に増えた。
会社組織に所属していれば、世の中の変化を肌感覚である程度掴めるものだ。
しかし今となっては企業の現場で経済活動にたずさわる人と会話する機会がそもそもないため、どれだけ動画コンテンツや新聞などから情報を得ても、「実際の現場ではどうなのか」といった実態を把握することができない。
そこで久しぶりに世の中の実情を聞ける機会があったため、「職場でAIをどのくらい、どの程度活用しているのか」という点を質問してみた。
もちろん、一つの企業の中でも部署や個人によって異なるのは承知の上でだ。
それを見越して大企業の管理職という立場である知人に聞けたのはよかった。
なぜなら高いポジションにいればいるほど、全社的な方針や他部署の動きなど、広い視点で見ているはずだからだ。
知人は製造業に従事しているのだが、個人としては何らかの文章を作るような時のみ、AIを使っているそうだ。
では現場内では何が起きているのか?
AIロボットというと、人間より早く正確で、疲れ知らずで延々と働いているようなイメージがある。
例えば、あちこちに分散された何種類もあるネジの山から、同じ種類のネジだけを箱に分けていくような作業をさせると、数だけでいうとおよそ慣れた人間の5分の1ほどの早さだという。
また、AIロボットにネジを締める作業をさせると、斜めに入ってしまったネジに対して人間ほど繊細な感覚を持っていないロボットは対応ができない。
然るにそれらの不具合のために走り回って対応する作業者が必要になる。
AIロボットの導入のため初期投資をしてしまったものの、想定違いの結果が出ているのが現状らしい。
人間より作業スピードが遅いAIロボットを、今後どのように扱うのか悩ましいところではあるが、今のところ就業時間後の夜間に動かしているそうだ。
ネジを締める作業の不良品減少への課題についても同様だが、プログラムをより精査していけばもっと活用が進むのは分かっていても、そこに時間を投入できないジレンマを抱えている。
さらに別の問題として、部品を集めるためにカートを押しながら歩き回るのが仕事だという高齢の社員がいる。
加齢とともに細かいものが見えなくなった機械オペレーターの受け皿になっているその仕事も、AIロボットに代替されようとしている。
長年、機械オペレーター一筋で働いてきた社員が、営業だの設計だのと全く畑違いの部署で働く期待はもてない。
そうした社員はAIロボットの餌食になる日を怯えながら待つ日々となる。
会社側としても、そのような状況に直面するのは苦渋の決断がいる。
動画コンテンツや新聞の情報では、人手不足の解消、生産性向上など、AIは素晴らしいものということを伝える内容が目立つ。
しかし実際の現場では、それほど簡単にさまざまな問題が解消されるわけではないし、初期投資額を早期に回収しなければならないプレッシャーもあるし、反発する社員もいるのが現実だ。
ならば無理してAIロボットなど導入しなければいい、というのも一手だ。
しかし時代の流れに逆らっていては将来が危うくなるのも明確だ。
時間がかかってもAIと向き合っていくしかない。
今回知人との話から、なかなか表面的には浮き彫りにされてこない現場の多くの苦労を知ることができ、その裏で起きている問題に目を向ける目線を持つ重要性を確認できた。