フリーマン柴賢二郎の流儀
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何の専門家でもない私が経済的・時間的・人間関係の自由を得て、
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一般庶民の目線で考える
累進配当・連続増配という思想──企業の覚悟を読む
高配当株投資を考える際、多くの人が最初に注目するのは「配当利回り」である。
しかし、長期投資という観点から見ると、実はそれ以上に重要な指標がある。
それが累進配当と連続増配という考え方である。
これらは単なる数字ではない。
企業が投資家に対してどのような姿勢を持っているかを示す、いわば経営思想の表明なのである。
今回は、高配当株投資の中でも特に重要なこの2つの概念について整理してみたい。
累進配当とは何か
累進配当とは、**「原則として減配しない」**という配当方針のことである。
つまり業績が多少悪化しても、配当を維持する、あるいは増やすことを基本方針とする考え方である。
一般的な企業の配当は次のように変動する。
・業績が良い → 増配
・業績が悪い → 減配
これはある意味で自然なことである。
配当は利益から支払われるものだからである。
しかし累進配当を掲げる企業は違う。
多少の業績変動では配当を下げない。
内部留保や財務余力を使ってでも、株主への還元を安定させるという意思を持っている。
これは企業にとって簡単な決断ではない。
なぜなら、減配は比較的容易だが、減配しないと宣言することは自分たちを縛る行為だからである。
だからこそ、累進配当を掲げる企業には、ある種の覚悟が見えるのである。
連続増配という実績
もう一つ重要なのが「連続増配」である。
これは文字通り、毎年配当を増やし続けている企業のことを指す。
アメリカ市場では特に有名で、
・25年以上連続増配
・50年以上連続増配
といった企業群が存在し、長期投資家から強い信頼を集めている。
連続増配は口で言うのは簡単だが、実際に続けるのは極めて難しい。
なぜなら企業業績には必ず景気循環があるからである。
景気後退
原材料高騰
為替変動
市場競争
企業は常にこうした外部環境にさらされている。
その中で増配を続けるためには、
・安定したビジネスモデル
・強いブランド
・高い収益力
・健全な財務体質
こうした条件が必要になる。
つまり連続増配とは、企業の強さの結果として現れる実績なのである。
なぜ投資家はこれを重視するのか
長期投資において最も避けたいのは「減配」である。
減配が起きると、
・株価が下落する
・配当収入が減る
・企業への信頼が崩れる
という三重のダメージが起きることが多い。
そのため投資家は、単に利回りが高い企業よりも、
「配当を守る企業」
「配当を増やし続ける企業」
を好む傾向がある。
配当とは単なる利益分配ではない。
企業と株主の関係性を表すメッセージでもある。
配当方針を見ることで、経営陣が株主をどれだけ重視しているかが見えてくるのである。
配当政策は企業文化を映す
実は配当政策には、企業文化が色濃く表れる。
例えば、
・安定重視の企業 → 累進配当
・成長投資重視の企業 → 配当より再投資
どちらが正しいという話ではない。
しかし、高配当株投資をするなら、企業の配当哲学を理解することが重要である。
利回りだけを見て投資すると、
「思っていた企業と違った」
ということが起こりやすい。
一方で累進配当や連続増配を重視する企業は、株主との信頼関係を長く築こうとする傾向がある。
これは長期投資家にとって非常に相性の良い企業文化と言えるだろう。
まとめ
高配当株投資において重要なのは、単なる利回りではない。
むしろ見るべきは、
・累進配当という方針
・連続増配という実績
である。
配当は企業の「言葉」である。
そして配当政策は、企業の「覚悟」を表す。
高い利回りの裏側にあるリスクを見ることも重要だが、同時に配当を守り続けようとする企業の意思にも目を向けたい。
数字の裏側にある思想を読むこと。
それこそが、高配当株投資を長く続けるための大切な視点なのである。
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