ゴールド投資のメリットと落とし穴――「万能資産」という幻想を捨てるために

フリーマン柴賢二郎の流儀

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何の専門家でもない私が経済的・時間的・人間関係の自由を得て、

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一般庶民の目線で考える

 

ゴールド投資のメリットと落とし穴――「万能資産」という幻想を捨てるために

 

ゴールドは「夢」を売る資産ではない

 

ゴールド投資について語られる言葉には、しばしば極端な表現が並ぶ。

「紙幣は紙くずになる」「最終的に残るのは金だけ」「ゴールドさえ持っていれば安心だ」。

こうした言説は不安な時代には魅力的に響くが、冷静な投資判断を曇らせる原因にもなる。

 

ゴールドは確かに優れた資産である。

しかし、それは「万能」だからではない。

むしろ、はっきりとしたメリットと、無視できない弱点を併せ持つ、非常にクセのある資産だという点を理解することが重要である。

 

ゴールド投資の主なメリット

① 通貨から独立した価値を持つ

 

ゴールド最大の強みは、特定の国や中央銀行の信用に依存しない点にある。

法定通貨がインフレや財政悪化で価値を失っても、ゴールドそのものの希少性は変わらない。

 

この「通貨の外側にある資産」という性質が、長い歴史を通じてゴールドが生き残ってきた理由である。

 

② 有事・混乱期に評価されやすい

 

戦争、金融危機、インフレなど、将来への不安が高まる局面では、ゴールドが買われやすい傾向がある。

これは「値上がりするから」というより、「逃げ場として選ばれやすい」ためである。

 

株や債券と異なる値動きをすることが多く、ポートフォリオの安定装置として機能する場合がある。

 

③ 債務不履行リスクがない

 

ゴールドは誰かの借金ではない。

株式は企業の業績に、債券は発行体の返済能力に依存するが、ゴールドはそれ自体が価値の源泉である。

 

この性質は、金融システム全体への不信が高まる局面で特に意味を持つ。

 

見落とされがちなゴールド投資の落とし穴

① インカムを一切生まない

 

ゴールドは配当も利息も生まない。

長期的な資産形成において、「何も生み出さない資産」をどれだけ保有するかは重要な問題である。

 

金価格が上がらなければ、保有している意味は心理的安心感以外にほとんどない。

 

② 長期間、報われない時期が存在する

 

ゴールドは常に右肩上がりではない。

実際には、10年単位で見ても停滞、あるいは下落する局面が普通に存在する。

 

「危機が来るはずだ」と信じて買ったものの、何も起きず、価格も動かないまま時間だけが過ぎる。

この“待たされる投資”に耐えられる人は少ない。

 

③ 価格は心理に大きく左右される

 

ゴールド価格は需給だけでなく、「不安」「恐怖」「疑念」といった人間の感情に強く影響される。

そのため、合理的な説明がつきにくい急騰・急落が起こりやすい。

 

安全資産と思っていたはずが、短期的には非常に不安定に見える局面もある。

 

④ 「全部ゴールド」はリスクである

 

最も危険なのは、ゴールドを信仰の対象にしてしまうことだ。

株は危険、債券は信用できない、通貨は崩壊する――だから全てを金に、という発想は投資ではなく賭けに近い。

 

ゴールドは分散のための道具であり、単独で完結する資産ではない。

 

ゴールド投資で本当に大切な視点

 

ゴールド投資において最も重要なのは、「何を期待しないか」を明確にすることである。

・短期的な値上がりを期待しない

・安定した収益を期待しない

・未来を完璧に守ってくれると信じない

 

その上で、

「最悪の事態が起きた時、資産の一部が生き残る可能性を残す」

この控えめな役割を受け入れられるかどうかが、ゴールド投資の分かれ道となる。

 

まとめ――冷静さこそが最大のメリット

 

ゴールドは、希望を膨らませてくれる資産ではない。

むしろ、「過度な楽観を戒める資産」である。

 

だからこそ、冷静な投資家にとっては価値がある。

ゴールドを持つこと自体よりも、ゴールドをどう位置づけるかが、投資の成否を分けることになる。

 

 

 

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