フリーマン柴賢二郎の流儀
~そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう~
世の中に起きている不思議なことや、
ふと浮かんだ疑問などをゆる~く書き綴る
何の専門家でもない私が経済的・時間的・人間関係の自由を得て、
人生のこと、世の中のこと、幸せについてなど、
一般庶民の目線で考える
ゴールドとは何か?人類が数千年信じ続けてきた「価値」の正体
ゴールドとは何か。
投資の世界では「安全資産」「インフレヘッジ」といった言葉で語られることが多いが、その本質はもっと根源的なところにある。
ゴールドは、人類が数千年にわたり一度も「価値がない」と見なさなかった、極めて特殊な存在なのである。
そもそもゴールドは、誰かの信用によって価値が支えられているものではない。
株式は企業の信用、債券は国家や企業の信用、紙幣は国家の強制力と信用によって価値が成り立っている。
一方でゴールドは、それ自体が物質として存在し、誰の約束も必要としない資産である。
この性質こそが、ゴールドを「実物資産」と呼ぶ最大の理由だ。
ゴールドは腐らない。
錆びない。
化学的に極めて安定しており、数千年前の金貨は今も輝きを失っていない。
人類は経験的に、「時間に耐えるもの」に価値を見出してきた。
その象徴がゴールドであった。
また、ゴールドは人工的に増やすことができない。
地中から掘り出すには膨大なコストと時間がかかり、年間の供給量はほぼ一定である。
この「希少性」と「供給の制約」が、価値の希薄化を防いできた。
紙幣のように、危機のたびに無限に刷られることはない。
さらに重要なのは、ゴールドが通貨の裏付けとして長く使われてきた事実である。
金本位制は終焉を迎えたが、「通貨は本来、ゴールドの代替物だった」という歴史は消えない。
国家や通貨が信用を失う局面で、人々がゴールドに立ち戻る理由はここにある。
ゴールドは利息も配当も生まない。
それにもかかわらず、戦争、ハイパーインフレ、通貨崩壊のたびに買われ続けてきた。
それはゴールドが「増やすための資産」ではなく、「守るための資産」だからである。
実物資産としてのゴールドの本質は、人類共通の価値尺度である点にある。
国境を越え、宗教を超え、時代を超えて、価値が共有されてきた資産は極めて少ない。
ゴールドはその稀有な存在なのだ。
ゴールド投資を考える際、価格の上下だけを見ると本質を見誤る。
ゴールドとは何か。
それは「信用が壊れた世界でも、最後に残る価値」である。
人類が数千年信じ続けてきた理由は、そこに尽きるのである。
※フリーマン柴賢二郎の著書をアマゾンで販売中です。

ドライブ・(ウィズ)・マイ・マザー | フリーマン柴賢二郎 | 小説・サブカルチャー | Kindleストア | Amazon

閉ざされた扉が開かれる時: 孤高の改革者が挑む魂を懸けた組織改革 反発と葛藤の末に掴む希望の光 | フリーマン柴賢二郎 | 小説・サブカルチャー | Kindleストア | Amazon
