フリーマン柴賢二郎の流儀
～そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう～
世の中に起きている不思議なことや、
ふと浮かんだ疑問などをゆる～く書き綴る
何の専門家でもない私が経済的・時間的・人間関係の自由を得て、
人生のこと、世の中のこと、幸せについてなど、
一般庶民の目線で考える
起業家と投資家の違いとは何か――人生を変えたいと願った時の二つの選択肢
経済的に少しでも豊かになりたい、今の働き方を変えたい、できれば脱サラも視野に入れたい。
そう考えた時、多くの人が思い浮かべる選択肢は、大きく分けて「起業家になるか」「投資家になるか」の二つである。
どちらもお金を増やす可能性を秘めているが、その本質は大きく異なる。
違いを正しく理解しないまま選択すると、後悔する確率は一気に高まる。
まず、起業家とは何か。
起業家は、自ら商品やサービスを生み出し、価値を創造し、その対価としてお金を得る存在である。
ゼロから何かを作り出す点が最大の特徴だ。
事業が軌道に乗れば大きなリターンが期待できるが、同時に失敗すれば収入がゼロになる可能性もある。
起業とは、「自分自身が商品」であり、「自分が動かなければお金が生まれない世界」である。
一方、投資家とは何か。
投資家は、すでに存在する企業や事業、資産にお金を投じ、その成長や収益の一部を享受する立場である。
自分で事業を運営するわけではなく、あくまで外側から関与する。
株式投資や投資信託、不動産投資などが代表例だ。
投資は「お金に働いてもらう」行為であり、時間の切り売りから比較的自由になりやすい。
次に、リスクの違いについて考える。
起業のリスクは非常に分かりやすい。
収入が不安定であること、初期投資が回収できない可能性、精神的な負荷が大きいことだ。
特に日本では、失敗への社会的ダメージを重く感じる人も多い。
しかし、リスクを自分でコントロールできる範囲が広いのも起業の特徴である。
投資のリスクは、目に見えにくい点が特徴だ。
市場の変動、金利、為替、経済政策など、自分ではどうにもならない要因に左右される。努力すれば必ず成果が出るわけではない点は、会社員的な価値観とは相性が悪い場合もある。
ただし、分散投資などでリスクを抑えることは可能である。
では、向く人と向かない人の違いは何か。
起業に向く人は、不確実性を楽しめる人、自分で決断し責任を負える人、失敗から学べる人である。
逆に、安定を最優先したい人、明確な正解が欲しい人には厳しい世界だ。
投資に向く人は、感情を抑えられる人、長期的な視点を持てる人、コツコツと積み上げることが苦にならない人である。
一攫千金を狙う人や、短期の結果に一喜一憂する人は失敗しやすい。
最後に、それぞれ成功するための心構えを述べたい。
起業家にとって最も重要なのは、「お金は結果である」という認識だ。
誰かの役に立った結果としてお金が生まれる。
この順番を間違えると、事業は長続きしない。
投資家に必要なのは、「市場に敬意を払う姿勢」である。
自分が賢いから儲かるのではない。
運や環境に左右されることを受け入れ、謙虚であり続けることが長期的な成功につながる。
起業と投資は、優劣の関係ではない。
自分の性格、価値観、人生のフェーズによって最適解は変わる。
大切なのは、他人の成功例に引きずられず、自分に合った道を選ぶことだ。
人生を変えたいと思った時こそ、焦らず、違いを理解し、納得のいく選択をしたいものである。
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