フリーマン柴賢二郎の流儀
～そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう～
世の中に起きている不思議なことや、
ふと浮かんだ疑問などをゆる～く書き綴る
何の専門家でもない私が経済的・時間的・人間関係の自由を得て、
人生のこと、世の中のこと、幸せについてなど、
一般庶民の目線で考える
オルカンと金利の関係を超シンプルに理解する──初心者がつまずかないための入門編
オルカン（全世界株式インデックス）は、「これ1本で世界中に投資できる」として多くの人に選ばれている投資信託である。
長期投資の王道とも言われる一方で、「金利が上がると不利」「金利リスクがある」といった言葉を聞き、難しそうだと感じる初心者も多い。
しかし、金利リスクは決して難解な話ではない。
本稿では、専門用語を極力使わず、感覚的に理解できる形で説明する。
金利とは「お金のレンタル料」である
金利とは何か。
難しく考える必要はない。
金利とは、お金を借りるときに払うレンタル料のようなものだ。
銀行からお金を借りると、元本に加えて利息を払う。
この利息の割合が金利である。
金利が高いほど、お金を借りるのは大変になる。
金利が上がると、世の中で何が起きるのか
金利が上がると、企業はお金を借りにくくなる。
新しい工場を建てたり、新規事業に投資したりする際の負担が増えるからだ。
その結果、企業の利益は伸びにくくなる。
株価とは、簡単に言えば「この会社は将来どれくらい儲かりそうか」を値段にしたものだ。
儲かりにくくなるなら、株価は下がりやすい。
つまり、金利が上がる → 企業の元気がなくなる → 株価が下がりやすくなる、という流れである。
オルカンも金利の影響を受ける
オルカンは世界中の株式を集めた投資信託である以上、株価全体が下がれば、オルカンの基準価額も下がる。
特に、オルカンには米国の大企業やIT企業が多く含まれている。
これらの企業は将来の成長が期待されている分、金利が上がったときの影響を受けやすい。
初心者がここで覚えておくべきことは一つだけだ。
「金利が上がる時期は、オルカンの値段が下がることがある」
それだけで十分である。
それでもオルカンを持ち続けてよい理由
ここで不安になるかもしれないが、安心してほしい。
金利はずっと上がり続けるわけではない。
実際の世界では、金利は上がったり下がったりを繰り返している。
また、オルカンは一つの国や一社に依存していない。
世界中に分散しているため、一時的な金利上昇で致命的なダメージを受けにくい設計になっている。
さらに重要なのは、**長期投資では「安いときに多く買える」**という点だ。
金利上昇で価格が下がる局面は、積立投資にとってはむしろ味方になる。
初心者が取るべきシンプルな行動
金利リスクを前にして、初心者が考えるべきことは多くない。
・金利のニュースを無理に追いかけない
・価格が下がっても慌てて売らない
・淡々と積立を続ける
この三つを守るだけで十分である。
まとめ
金利リスクとは、「値段が一時的に上下する原因の一つ」にすぎない。
オルカンは、その揺れを長い時間でならしていく投資商品である。
金利を完璧に理解する必要はない。
世界はゆっくり成長し、その成長にオルカンは乗っていく。
この感覚さえ持てれば、初心者としては合格である。
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