フリーマン柴賢二郎の流儀
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健康保険証がマイナンバーカードに一本化へ――2025年12月2日から変わる医療のかたち
■はじめに
いよいよ2025年12月2日から、私たちが長年使ってきた「健康保険証」が姿を消す。
代わりに、マイナンバーカードが健康保険証の機能を担うようになる。
政府は「マイナ保険証」と呼んでおり、これによって医療のデジタル化が一気に進むとされている。
この制度は多くの人に関わるため、仕組みや手続き、注意点をきちんと理解しておくことが大切だ。
■概要:健康保険証の廃止とマイナンバーカードの統合
これまで医療機関や薬局で診察や薬の受け取りをするとき、健康保険証を提示して本人確認を行っていた。
しかし2025年12月2日以降は、この健康保険証が廃止され、マイナンバーカードがその役割を引き継ぐ。
つまり、病院に行くときは「マイナンバーカードを保険証として提示する」ことになる。カードのICチップに保険資格情報が紐づけられており、医療機関の専用端末で読み取ることで、本人確認と保険情報の確認が同時に行える仕組みだ。
なお、マイナンバーカードを持っていない人や申請中の人には、当面の間「資格確認書」という紙の証明書が交付され、医療機関を受診できるようになっている。
■目的:医療のデジタル化と利便性の向上
なぜ政府はマイナンバーカードに一本化するのか。
その背景には、医療のデジタル化と事務効率化の狙いがある。
医療情報の共有をスムーズにするため
マイナ保険証を使うことで、過去の診療情報や薬剤情報を医療機関同士で共有できるようになる。
たとえば、別の病院にかかっても、以前の処方歴や検査結果を参照でき、重複投薬の防止やより的確な診断が可能になる。
手続きの簡素化
転職や引っ越しをして保険証が変わった場合でも、カード自体を作り直す必要はない。
保険情報はオンラインで更新されるため、煩雑な書類のやり取りが減る。
なりすまし防止
マイナンバーカードには顔写真とICチップがあるため、従来の保険証よりも本人確認の精度が高く、不正利用を防ぎやすい。
医療費の無駄削減
情報の一元化により、医療費の重複請求やミスを減らし、国全体としても医療コストの適正化が期待されている。
■手続き方法:マイナ保険証の登録方法
マイナンバーカードを持っている人は、すぐに健康保険証として利用できるように登録しておくとよい。
手続きは非常に簡単で、主に次の3つの方法がある。
スマートフォンまたはパソコンで登録
マイナポータルという政府のサイトにアクセスし、カードを読み取る(スマホのNFC機能またはICカードリーダーを使用)。
画面の案内に従って、健康保険証としての利用申込みを行えば完了だ。
医療機関や薬局の窓口で登録
一部の病院や薬局には「マイナンバーカード対応のカードリーダー」が設置されており、その場で登録手続きを済ませられる。
コンビニなどのマルチコピー機から申請(順次拡大)
自治体によっては、マイナンバーカード関連手続きができるマルチコピー機が導入されつつある。
今後はこうした場所でも登録が容易になる見込みだ。
登録が完了すると、次回以降の医療機関の受診時から「マイナ保険証」として使えるようになる。
■注意点:切り替え時に気をつけること
制度移行にあたっては、いくつかの注意点もある。
カードの暗証番号を忘れないこと
マイナンバーカードを使うときに、暗証番号(数字4桁)を入力する場合がある。
もし忘れてしまった場合は、市区町村の窓口で再設定が必要になる。
カードの有効期限に注意
マイナンバーカードには有効期限がある(通常は10年、ただし未成年や外国人は異なる)。
期限が切れると健康保険証としても使えなくなるため、更新手続きを忘れないようにしよう。
医療機関側の対応状況
2025年12月2日以降も、一部の医療機関では機器の準備が遅れている可能性がある。
その場合は、資格確認書や保険証情報を別途提示することが求められる。
個人情報の取り扱い
マイナンバーカードには多くの個人情報が含まれているため、紛失や盗難には十分な注意が必要である。
紛失した場合は速やかにマイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)に連絡し、利用停止手続きを行うこと。
■おわりに:便利さと責任が表裏一体
健康保険証の廃止は、単なるカードの切り替えではなく、日本の医療行政を大きく変える節目といえる。
マイナンバーカードの活用によって、より便利で効率的な医療サービスが期待される一方、個人情報の管理やシステムトラブルへの不安も残る。
今後は、国や自治体が安全性を高め、国民が安心して使える環境を整えることが求められる。
私たち一人ひとりも、自分のカードをきちんと管理し、デジタル社会の中で正しく活用していく意識が必要だ。
まとめると:
・2025年12月2日から健康保険証は廃止
・マイナンバーカードが「マイナ保険証」として機能
・医療のデジタル化、利便性向上、なりすまし防止が目的
・登録はマイナポータルなどで簡単に可能
・暗証番号・有効期限・個人情報の管理に注意
この制度を正しく理解し、早めに準備しておくことが、これからの時代の「新しい医療のかたち」への第一歩となるのである。
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