フリーマン柴賢二郎の流儀
~そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう~
世の中に起きている不思議なことや、独り言などをゆる~く書き綴る
何の専門家でもない私が経済的自由を得て、人生のこと、世の中のこと、
幸せについてなど、一般庶民の目線で考える
高収入のプロスポーツ選手 その引退後の末路から学ぶ
現役時代に大活躍し高額の収入を得ていた選手が、引退後に自己破産したという話を過去に何度か聞いたことがある。
なぜこういうことになってしまうのか、私なりに調べてみたい。
また、そうならないためには何が必要か、どうすることが大事なのかも、あわせて書いていこうと思う。
プロスポーツ選手と聞けば、多くの人が「夢のような高収入」「華やかな生活」「憧れの存在」といったイメージを抱く。
実際、彼らは卓越した才能と人並外れた努力によって巨額の報酬を手にする。
しかし、その栄光の裏で、引退後に経済的困窮に陥り、自己破産する事例が少なくない。
最大の要因は「収入の急激な断絶」である。
現役時代には年俸にして数億円を稼いでいた選手も、引退と同時にその収入がゼロに近づく。
しかし生活水準は容易に落とせない。
高級車や豪邸、華やかな交友関係に慣れた生活は、心理的にも社会的にも引き下げにくい。
その結果、資産を切り崩して暮らし続け、やがて破綻へと向かってしまうのだ。
さらに、投資の失敗や金銭感覚の未熟さも大きな要因だ。
若くして大金を手にした彼らは、資産運用の知識を持たないまま不動産や事業に手を出し、失敗する例が後を絶たない。
時には周囲の「甘い話」に騙され、詐欺の被害に遭うこともある。
また、競技中心の人生を送ってきたため、第二のキャリアを築く準備が十分でないことも多い。
引退後の社会的な立場の喪失と収入源の欠如が重なり、精神的にも追い詰められてしまうのだ。
この問題の本質は「お金を稼ぐ力」と「お金を守る力」の乖離にあるのではないか。
選手たちは身体能力と競技力で巨額の富を得るが、金融リテラシーやリスク管理の教育を受ける機会はほとんどない。
結果として、桁外れの収入を得ながらも、庶民以上に経済的に脆い存在となってしまう。
では、そうならないための道はあるのだろうか。
現役選手のうちから、金融教育やキャリア設計を体系的に支援することが急務である。
実際、近年ではプロリーグや選手会が「セカンドキャリア支援プログラム」や「ファイナンシャルプラン講座」を導入する例も増えてきている。
しかし、最終的に経済的な安定を手にできるかどうかは、選手自身が「引退後の人生をどう設計するか」にかかっている。
プロスポーツ選手の人生は、観客に夢と感動を与える華やかな舞台で彩られる。
しかし、その幕が下りた後の人生は、決してスポットライトの下ではない。
だからこそ、現役時代の成功を「一瞬の富」で終わらせず、持続的な幸福へとつなげる智慧が求められている。
これとよく似た話だが、宝くじの当選者がその後自己破産したという話を聞いたことはないだろうか?
宝くじの高額当選は、多くの人にとって「人生を一変させる夢」と映る。
しかし現実には、その幸運が悲劇に転じることが少なくない。
数億円もの大金を手にしながら、数年後には自己破産に追い込まれる人が数多く存在する。
その理由のひとつは「急激な環境変化」である。
宝くじに当選した瞬間、人はこれまでの生活基盤を失う。
急に周囲の人間関係が変わり、親族や知人からの借金依頼や詐欺まがいの投資話が舞い込む。
人間関係のストレスと金銭感覚の狂いが重なり、冷静な判断を失ってしまうのだ。
さらに、宝くじ当選者は必ずしも資産管理の知識を持っているわけではない。
多額の資金を持ったことで安心し、無計画な浪費や投資の失敗を重ねる。
まさにプロスポーツ選手の自己破産と根本的に同じ構造を持つ。
違いは、スポーツ選手が努力と才能で富を得るのに対し、宝くじ当選者は偶然によって富を得る点である。
偶然得た富ほど、人は守る難しさを実感しにくい。
この現象を「他人事」と捉えるか「教訓」と捉えるかで、我々投資家としての成長は大きく分かれる。
では、投資家はこの現象から何を学ぶべきか。
第一に「収入や資産の源泉は常に変化しうる」という前提を忘れないこと。
第二に「金融リテラシーを磨き、知識なき投資を避ける」こと。
そして第三に「生活コストを柔軟に調整できる余地を残す」ことだ。
これらはすべての投資家に共通する普遍的な原則である。
プロスポーツ選手や宝くじ当選者の自己破産は、単なる悲劇ではない。
それらは投資家にとって、「リスク管理を怠れば、どれほどの資産も一瞬で失われる」という警鐘である。
結局のところ、富を築くこと以上に難しいのは「富を守り続けること」なのだ。
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