選択的夫婦別姓について

フリーマン柴賢二郎の流儀

~そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう~

世の中に起きている不思議なことや、独り言などをゆる~く書き綴る

何の専門家でもない私が経済的自由を得て、人生のこと、世の中のこと、

幸せについてなど、一般庶民の目線で考える

 

 

選択的夫婦別姓について

今日から8月に入りました。

この前7月に入ったかと思ったら、もう1か月が過ぎていきました。

2025年も気が付けば残り5か月ですね。

時間の流れの早さを実感し、万人に平等に与えられた「時間」を大事に日々の生活を送りましょう。

 

さて今日は、「選択的夫婦別姓」の問題について、フリーマン柴賢二郎なりにゆるく掘り下げて理解を深めてみたい。

きっかけは、30年以上にわたって議論されているのに、未だに結論が出ない背景にはどのような事情があるのか、という点に興味が沸いたからだ。

 

最初に、そもそも「選択的夫婦別姓」というものの中身をしっかりと理解したい。

法務省のホームページからの丸パクリになるが、よく読んで私になりに分かりやすく砕いた言葉で記述していくこととする。

 

前提として、用語を法律に則ったものにするため、

「選択的夫婦別姓制度」→「選択的夫婦別氏(べつうじ)制度」

「姓」「名字」→「氏(うじ)」

を使うこととする。

 

【制度の概要】

現在は、男女が結婚する時には、全ての夫婦は必ず同じ氏を名乗らなければならない

選択的夫婦別氏制度とは、夫婦は同じ氏を名乗るという現在の制度に加えて、希望する夫婦が結婚後にそれぞれの結婚前の氏を名乗ることも認めるというもの。

もちろん選択的な制度だから、全ての夫婦が別々の氏を名乗らなければならないわけではなく、これまでどおり夫婦が同じ氏を名乗りたい場合には同じ氏を名乗ることもできるし、夫婦が別々の氏を名乗ることを希望した場合には別々の氏を名乗ることもできるようにしようという制度である。

 

【制度の歴史】

夫婦が同じ氏を名乗るという慣行が定着したのは明治時代からだといわれており、それ以前は、そもそも庶民には氏を名乗ることは許されていなかった。

第二次世界大戦後の昭和22年に施行された民法で、「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する。」とされた。これが現在まで続く制度となっている。

 

【司法の見解】

平成27年最高裁判決による「夫婦同氏制度の意義」について、

・氏には、夫婦及びその間の未婚の子が同一の氏を称することにより、社会の構成要素である家族の呼称としての意義がある

・夫婦同氏制度は、家族を構成する一員であることを対外的に公示し、識別する機能を有している

・家族を構成する個人が、同一の氏を称することにより家族という一つの集団を構成する一員であることを実感することに意義を見いだす考え方も理解できる

・夫婦同氏制度の下においては、子の立場として、いずれの親とも等しく氏を同じくすることによる利益を享受しやすいといえる

という旨の判断が示された。

 

一方、「選択的夫婦別氏制度」については、

・例えば、夫婦別氏を希望する者にこれを可能とするいわゆる選択的夫婦別氏制度について、そのような制度に合理性がないと断ずるものではない

・この種の制度の在り方は、国会で論ぜられ、判断されるべき事柄にほかならないというべきである

という旨の判断が示された。

 

【選択的夫婦別氏制度の導入に賛成する意見の背景】

・氏を変更することによって生じる現実の不利益があること

・氏を含む氏名が、個人のアイデンティティに関わるものであること

・夫婦同氏を強制することが、婚姻の障害となっている可能性があること

など

 

【選択的夫婦別氏制度の導入に反対する意見の背景】

・夫婦同氏が日本社会に定着した制度であること

・氏は個人の自由の問題ではなく、公的制度の問題であること

・家族が同氏となることで夫婦・家族の一体感が生まれ、子の利益にも資すること

など

 

【世論調査の結果(令和3年度)】

法務省「家族の法制に関する世論調査」を参照するにあたり、世論の意見を下記のとおり簡略化した言葉を使用させていただく(回答なしは微小のため省略)。

・現在の制度である夫婦同氏を維持するべき・・・「維持」

・旧姓の通称使用の法制度を新たに設ける・・・「新設」

・選択的夫婦別氏制度の導入を望む・・・「導入」

 

全体結果

「維持」・・・27%

「新設」・・・42.2%

「導入」・・・28.9%

※男女別では女性の方が「導入」の意見が男性より若干多い傾向。

 

女性の年代別での結果

20代では「維持」が10.4%、「導入」が45.7%

70代では「維持」が46%、「導入」が14.5%

※年代が上がるにつれて「維持」が多くなっている。また、男性の年代別でも概ね似た傾向となっている。

 

女性の職業別の結果

正規・非正規で雇用されている者では「維持」が13.9%、「導入」が40.9%

無職では「維持」が40.8%、「導入」が19.4%

※働いている人ほど「導入」の意見が多く、無職の人ほど「維持」が多い。また、男性の年代別でも概ね似た傾向となっている。

 

夫婦の姓が異なることによる、子への影響に関する意識とのクロス分析

夫婦の名字が異なることについて、子どもに好ましくない影響があると思う者では「維持」が32.5%、「導入」が18.8%

夫婦の名字が異なることについて、子どもに影響がないと思う者では「維持」が14.3%、「導入」が52.2%

※数字が示す通り、別氏が子供に影響がないと思う者は、「導入」の意見が多い。

 

【諸外国の現状と日本(平成22年法務省調査】

夫婦同氏と夫婦別氏の選択を認めている国

アメリカ合衆国(ニューヨーク州の例)、イギリス、ドイツ、ロシア

夫婦別氏を原則とする国

カナダ(ケベック州の例)、韓国、中華人民共和国、フランス

結婚の際に夫の氏は変わらず、妻が結合氏となる国

イタリア

結婚後に夫婦のいずれかの氏を選択しなければならないとする制度を採用している国

日本

 

【フリーマン柴賢二郎はどう思う?】

正直、結婚後の夫婦別氏の選択が認められるなら、何が問題になるの?くらいに考えていた。

先日の参議院選挙でもこの問題について大きく取り上げる党がある中、なぜこの議論を30年以上にわたって決着がつかないのか不思議くらいに思っていた。

早々に取り決めて、物価高対策やら税制・社会保険関連の議論を進めた方がいいのでは、なんて思ったこともあった。

しかしこうして様々な角度から掘り下げてみると、容易に一刀両断できる話ではないことを知ることができた。

私個人としては、「導入」でいいのではないか、と思う反面、家族の絆としての面ではどうか、子供への影響は本当に問題がないか、などと考えれば考えるほど自分の意見を主張できなくなってしまう。

この議論がいつ、どのように決着がつくのか、興味をもって動向を注視したい。

さて、みなさんはいかがか。

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