フリーマン柴賢二郎の流儀
~そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう~
世の中に起きている不思議なことや、独り言などをゆる~く書き綴る
何の専門家でもない私が経済的自由を得て、人生のこと、世の中のこと、
幸せについてなど、一般庶民の目線で考える
線状降水帯の恐怖
このところニュースなどでよく「線状降水帯」というワードを耳にするが、実はたいへんに恐ろしいものだと思うようになった。
いつどこで発生するか分からないし、大雨だ、くらいに思っていると、気が付いたら命の危険にさらされている、なんてことになる場合もある。
2週間くらい前だったか、鹿児島で線状降水帯による豪雨被害があり、知人に安否の確認の連絡をしたと思ったら、その数日後には熊本で同じような線状降水帯が発生し、さらにそのまた数日後には今度は福岡で発生、さらに昨日また鹿児島で発生、といった感じだ。
被災された方々には心よりお悔やみを申し上げます。
毎年夏になると、日本のどこかで線状降水帯の被害が発生している。
いや、これは世界中のどこかで、と言った方が正確だろう。
私が子供の頃は、台風以外ではこのように局地的にごく短時間で膨大な雨量をもたらすような異常な気象はなかったと思う。
当然、「線状降水帯」なるワードだってなかった。
1か月くらい雨が降らず猛暑が続き、ようやく降るかと思ったら想像できないほどの大雨が降る。
被災した地域の皆さんがインタビューを受けて口にするのは、決まって「長年ここに住んでいるが、今までに経験したことがない豪雨だった」である。
ほんとうに異常な気象だ。
これも地球温暖化による影響の1つだ。
私自身が経験した線状降水帯の恐ろしい実体験を、つい思い出す。
忘れもしない、あれは2022年の夏だった。
当時私はある中小企業の工場長のような立場におり、真夜中に山奥にある会社の施設が停電したとスマートフォンに警報としての連絡が入った。
施設が停電し空調が停止したまま数時間もすると、たちまち商品が全滅する恐れがあるため、施設内に予備電源として自家発電設備を備えている。
この自家発電設備は、停電を感知すると数秒後には始動するようになっている。
しかし万が一にも自家発電設備が何らかの原因で始動しなかった場合に備え、必ず私自身か他の管理職の誰かが、実際に施設に行って確認しなければならない。
「相当な大雨だったからな・・・」と思いながら私はすぐに車で山奥の施設へ向かった。
その時点では、雨はすでに止んでいた。
ところが山道に入る手前の町で、通行止めに遭ってしまった。
理由がよく分からないまま先を急ごうと、この町を大きく迂回して反対の方角から施設へ向かうルートで進んだ。
しばらく進んだ先で、また通行止めに遭ってしまった。
それでも何とかして施設に向かおうと、別の細い道を進んだところで異変に気付いた。
停電していて真っ暗だったからよく見えなかったが、あたり一帯が大規模に浸水していたのだ。
その時になってようやく恐怖が襲ってきた。
こんなところでさまよっていては、どうなるか分からない。
自分の身の安全を、まずは確保しなくてはならない。
慎重に車を運転しつつ、なんとか浸水した地区を脱出し、はじめに通行止めに遭ったところへ戻り、安全なところへ車をとめて周辺の状況を確認した。
どうやら道路沿いの川が氾濫し、先の道を泥水とともに浸水させているようだった。
濁流の轟音をさけて、自宅で待機していた課長へ電話し、状況を説明した。
施設までの進路は、現状ではどこにもないと認識し、自家発電設備が無事に運転しているようにと祈りつつ、いったん自宅へ戻った。
ようやく空が明るくなってきたころ、再び施設へ向かった。
先ほどの通行止めは解除されていたが、町は泥水や木の枝が散乱し、崩落した橋があったりと酷い有様だった。
山道は一部、道路が陥没していたり、土砂くずれが起きていた。
そして幸運なことに、なんとかたどり着いた施設には被害はなかった。
20年近く通勤して、初めて体験した出来事だった。
こんなことが毎年、あちらこちらで起きており、中には甚大な被害も記録されている。
そしてこの先も、地球温暖化が進むかぎり、こうした被害は拡大し続けるということに、地球上の全員に覚悟が必要だ。
線状降水帯の怖さを忘れないために、過去10年に日本で起こった線状降水帯の被害を記録しておく。
2014年 広島市土砂災害 死者77名
2017年 九州北部豪雨 死者20名
2018年 西日本豪雨 九州から東海にかけて 死者224名
2020年 熊本県球磨川氾濫 死者多数
2022年 山形・新潟豪雨 最上川氾濫、土砂災害
2024年 石川県能登豪雨 総降水量500ミリ超
もちろん、ここに記録されない被害も各地で多数起きている。
私が暮らす地域は、南海トラフ地震が発生したら甚大な被害が想定されている地域だ。
地震に対して備える気持ちを忘れてはならないが、こうした現状では、明日わが身に降りかかるかもしれない線状降水帯の方が恐い。
気象庁は2024年から、半日前に線状降水帯の発生予測を出すようになったが、残念ながら的中率はまだまだ低い。
線状降水帯が発生するメカニズムについても、詳細はまだ解明できていないそうだ。
線状降水帯にあっては天気予報に頼るのではなく、自ら危険意識を高めて安全を確保するしかない、ということを肝に銘じておこう。
※フリーマン柴賢二郎の著書をアマゾンで販売中です。
ドライブ・(ウィズ)・マイ・マザー | フリーマン柴賢二郎 | 小説・サブカルチャー | Kindleストア | Amazon