フリーマン柴賢二郎の流儀
~そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう~
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何の専門家でもない私が経済的・時間的・人間関係の自由を得て、
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一般庶民の目線で考える
株価はどうやって決まるのか?初心者でもわかる仕組みと動く理由
毎日のようにニュースで耳にする「株価の上昇」や「暴落」という言葉。
だが、その株価は一体どのようにして決まっているのだろうか。
本記事では、株価の基本的な仕組みから、上がる・下がる理由、そして長期で上がり続ける背景までを、初心者にもわかりやすく解説する。
株価を決めるのは「需要と供給」
株価を動かす基本的なルールは、実にシンプルである。
それは「需要と供給」、つまり買いたい人と売りたい人のバランスだ。
「この会社は将来有望だ」と考える投資家が増えれば買いが集まり、株価は上がる。
逆に「業績が悪化しそうだ」「景気が不安定だ」と思う人が増えれば、売りが優勢となり株価は下がる。
要するに株価とは、その企業がどれだけ市場から期待されているかを示す“人気投票”のようなものだ。
人々の判断と感情が、数字として現れているのが株価なのである。
株価が上がったり下がったりする主な理由
株価は毎日のように変動する。その理由は、大きく3つに分けられる。
- 企業の業績
企業の決算で利益が増えれば、「この会社は伸びている」と評価され株価は上がる。
逆に赤字や減益が発表されれば、株価は下がる。
業績は最も直接的な株価変動要因である。
- 景気や金利などの経済環境
国全体の景気が良ければ、多くの企業が利益を上げやすくなり、株価全体が上がりやすい。
また、金利が低下すると預金より株式投資の方が有利と考える人が増え、株価を押し上げる。
逆に金利が上昇すれば、株は売られやすくなる。
- 投資家の心理とニュース
戦争、災害、政治の混乱といった不安要素が出れば、株は売られやすくなる。
一方で、新しい技術や政策への期待が高まれば、買いが集まる。
株式市場は、人間の心理が大きく作用する「感情の市場」ともいえる。
株価に「適正な値段」はあるのか
では、株価には「ちょうどよい価格」、つまり適正ラインが存在するのだろうか。
結論から言えば、明確な正解はない。
しかし、投資家たちは指標をもとにおおよその目安を立てている。
代表的なのが「PER(株価収益率)」である。
PER=株価 ÷ 1株あたりの利益 で計算され、たとえばPERが15倍なら「利益の15年分が株価に反映されている」という意味になる。
同業他社と比べて高ければ「割高」、低ければ「割安」と判断されることが多い。
ただし、PERはあくまで「今の利益」に基づいた目安であり、将来の成長性や期待までは織り込みきれない。
そのため、適正ラインは常に変動していると考えるべきだ。
長期的に株価は上昇する理由
株価は短期的には乱高下を繰り返すが、長期的には上昇傾向にある。
その理由は、企業が成長を続け、社会全体の経済規模が拡大しているからである。
技術革新や効率化によって生産性が上がり、新しい産業が生まれる。
その結果、企業の利益が増え、株主に還元される価値も上昇する。
こうした積み重ねが、株式市場全体を押し上げていく。
実際、アメリカの株式指数「S&P500」は、100年以上の歴史の中で何度も暴落を経験しながらも、長期では右肩上がりを続けている。
経済成長に株価が連動していることの証拠である。
初心者投資家が注意すべき3つのポイント
株式投資を始めたばかりの人が意識すべき点を3つ挙げておきたい。
- 短期の値動きに振り回されない
株価は日々上下するものだ。ニュースやSNSの情報に惑わされ、感情的に売買してはいけない。
冷静さを保ち、長期的な視点で判断することが大切である。
- 理解できる企業に投資する
自分がよく知らない業種や、事業内容が理解できない会社には投資しない方がよい。
「なぜ儲かっているのか」を説明できる企業こそ、安心して保有できる株である。
- 分散投資を心がける
一社に資金を集中させると、思わぬ出来事で大きな損失を負う可能性がある。
複数の企業や業種に分けて投資することで、リスクを抑えることができる。
まとめ:株価は人の心理と経済の鏡
株価とは、企業の将来に対する人々の「期待」と「不安」が交差して生まれる鏡のような存在である。
短期的には波のように上下するが、社会が成長し続ける限り、長期的には上昇していく力を持っている。
投資の基本は、焦らず、慌てず、冷静に。
株価の裏には常に、人の心理と経済の流れが息づいていることを忘れてはならない。
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