フリーマン柴賢二郎の流儀
~そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう~
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投資信託は本当に安全なのか?倒産時の保護範囲を分かりやすく解説
資産運用の初心者が、まず選択肢に入れる商品が「投資信託」である。
少額から始められ、プロに運用を任せられるという点で人気が高い。
しかし一方で、「もし証券会社が倒産したら、私の投資信託は消えてしまうのでは?」という不安を抱える人も多いだろう。
そこで今回は、投資信託の資産がどのように守られているのか、倒産時の保護範囲も含めて整理してみたい。
投資信託は「証券会社の資産ではない」
まず大前提として、投資信託は購入した時点で「あなたの資産」として、証券会社とは完全に分離して管理される仕組みになっている。
つまり、証券会社が倒産しても、その資産が返済に回されることは絶対にない。
これは「分別管理」というルールにより守られる。
分別管理とは、顧客資産を証券会社自身の財産と明確に区別し、証券会社が勝手に触れないようにする制度である。
顧客資産は証券会社の口座とは別の金融機関に保管されるため、安全性が高い。
投資信託は「信託銀行」で管理されるという安心
投資信託には、証券会社以外にも重要な存在がある。
それが信託銀行である。
投資信託を買うと、実際に管理しているのは信託銀行であり、証券会社は販売しているだけの立場である。
仕組みを整理すると、投資家はお金を出し、証券会社がその販売窓口となり、運用会社がどのように投資するかを決定し、実際の資産は信託銀行が保管しているという構造だ。
したがって、証券会社が倒産しても、資産は信託銀行のもとで安全に保たれている。
信託銀行が倒産しても守られる理由
信託銀行が倒産した場合でも、投資家の資産は法律によって守られる。
なぜなら、投資家の資産は「信託財産」として、銀行自身の財産とは独立して扱われているからである。
信託財産は破産財団(倒産した信託銀行が持っている財産をまとめたもの)とは切り離され、たとえ信託銀行が経営破綻しても、投資家の資産は影響を受けない仕組みになっている。
投資信託の保護には上限がない
銀行の預金は、預金保険制度によって1人あたり1000万円とその利息までが保護される仕組みだが、投資信託はこれとはまったく異なる。
投資信託の場合は、資産そのものが分離して管理されているため、制度上、保護額に上限がない。
つまり、数百万円でも数千万円でも、証券会社や信託銀行が倒産した場合には原則として全額が保護される。
ただし、「投資リスク」までは守られない
ここで誤解してはいけないのは、「制度的に安全だから損をしない」というわけではないということだ。
投資信託は、株式や債券などの市場に連動して価格が変動する。
運用成績によっては基準価額が下がり、元本割れする可能性もある。
つまり、証券会社や信託銀行の倒産といった外的要因に対しては守られるが、市場リスクまでは補償されないということだ。
制度が守ってくれるのは、あくまで「保管している金融機関が倒産した場合の資産の保全」であり、「投資の成果」そのものではない。
ここを正しく理解しておくことが大切である。
まとめ(初心者が覚えておきたいポイント)
投資信託は、証券会社が倒産しても信託銀行によって安全に保管されており、信託銀行が倒産しても信託財産として守られるため、法律上きわめて高い安全性を持っている。
また、預金のような保護上限が存在しないため、原則として全額が保護されるという特徴もある。
ただし、保護されるのは「金融機関が倒産した場合の資産」であって、「投資による値下がり」は補償されない。
したがって、倒産リスクの面では安心できるが、市場リスクに備えるためには分散投資などの工夫が欠かせない。
おわりに
「倒産したらどうしよう」と不安に思う人ほど、制度の仕組みを理解することで安心できる。
投資信託は法的にも厳しく守られており、信頼できる金融商品といえる。
大切なのは、制度に頼りきることではなく、仕組みを理解しながら自分の資産をどう運用していくかを考える姿勢である。
知識は投資の最大の防御であり、理解が深まるほど安心して資産形成に取り組めるようになるだろう。
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