フリーマン柴賢二郎の流儀
~そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう~
世の中に起きている不思議なことや、
ふと浮かんだ疑問などをゆる~く書き綴る
何の専門家でもない私が経済的・時間的・人間関係の自由を得て、
人生のこと、世の中のこと、幸せについてなど、
一般庶民の目線で考える
企業の財政について
前回、国の財政面について理解を深める一環として、わかりやすく一般家庭の家計管理に置き換えながら調べつつ書いた。
今回は、「では企業の収支はどうだろう?」と思い、前回同様、一般家庭の家計管理に置き換えながら書いていきたい。
事業を経営している人ならば、事業の維持・拡大を図るにあたり、売上や経費および内部留保額などの管理が必要となるはずだ。
サラリーマンにとっても例外ではなく、生活を維持するためには必ず何らかの収入があり、支出も伴うはずだ。
また養育されている子供であっても、もらったお小遣いが今いくらたまったか、それで何を買おうか、などと考える場面もあるだろう。
つまり、およそ万人にとって、「お金の管理」は必須であり、より健全な管理を目指すはずだ。
こうしたお金のことについて、皆で考えを深めていきたいと思う。
企業の収支を「家庭の家計」に置き換えてみる
- 売上=給料
企業は商品やサービスを売って「売上」を得る。
家庭なら「給料」や「年金」がこれにあたる。
つまり、企業にとっての売上は、家庭にとっての毎月の収入源と同じと言える。
- 経費=生活費
企業は売上から、原材料費、人件費、光熱費、広告費などを「経費」として支払う。
家庭でいえば、食費、光熱費、子どもの教育費、保険料などが「生活費」となる。
日々の暮らしを維持するために必要なお金という点では同じ。
- 利益=貯金・余裕資金
企業は「売上-経費=利益」となり、この利益を内部留保(貯金)したり、次の投資に回したりする。
家庭でいえば「給料-生活費=貯金」にあたり、余ったお金を貯蓄や将来の準備に使うのと同じ。
- 設備投資=住宅購入・教育費
企業は将来の成長のために工場を建てたり、システムを導入したりする。これを「設備投資」という。
家庭なら「マイホームの購入」「子どもの大学進学」などがそれに相当する。
どちらも「今は大きなお金が出るけれど、将来の安定や成長につながる支出」と言える。
- 借入=ローンやクレジット
企業は必要な資金を銀行から借り入れて事業を拡大する。
家庭なら住宅ローン、教育ローン、クレジットカード払いなどが同じ役割を持つ。
ただし返済能力を超えて借りすぎれば、企業も家庭も資金繰りに苦しむのは同じ。
- 株主への配当=お小遣いの分配
企業は利益の一部を株主に「配当」として支払う。
家庭に例えるなら、家計の中で「夫婦や子どもにお小遣いを配る」ようなイメージだ。
全体の余裕がなければ配当(お小遣い)も減ってしまうことになる。
- 株式の発行=親戚や知人からの出資
上場企業は新しい資金を得るために「株式」を発行する。
投資家が株を買えば、そのお金が企業に入り、事業拡大や研究開発に使える。
ただし投資家は「株主」となり、経営への発言権や利益配分(配当)を要求する。
これを一般家庭に置き換えると・・・
例えば「家を建てたいけれど貯金もローンも足りない」という時に、親戚や知人から出資してもらうイメージ。
しかし出資してくれた人には「家の一部を使わせる」「利益が出たら分ける」といった約束が必要になるだろう。
つまり、単なる借金ではなく「お金を出してもらう代わりに、家計の運営に口を出す権利も渡す」ことになるわけだ。
借金と株式発行の違い
借金(ローン): 返済義務あり。利息を支払うが、経営の口出しはされない。
株式発行(出資): 返済義務なし。だが、利益を分け合い、経営の意思決定に影響を与える。
一般家庭に置き換えてみると、
銀行からの住宅ローン → 「必ず返すけど、口出しはされない」
親戚からの出資 → 「返済は不要だが、将来の収益を分けたり、家庭運営に意見される」
という違いになる。
上場企業の株式発行を家庭に置き換えると、「ローンではなく、親戚や知人からの出資を受ける」イメージ。
返さなくてよい代わりに、利益を分け合い、家庭の意思決定にも口を出される可能性がある点がポイント。
まとめ
企業の収支を家庭の家計に置き換えると、次のようになる。
・売上=給料
・経費=生活費
・利益=貯金・余裕資金
・設備投資=住宅購入や教育費
・借入=ローン・クレジット
・配当=お小遣いの分配
・株式の発行=親戚や知人からの出資
つまり、企業の経営も家庭の家計も「収入を増やし、支出をコントロールし、余った分を貯蓄や投資に回す」という基本の仕組みはまったく同じようなもの、と捉えられる。
お金は誰にとっても大事なものだ。
管理を緻密にして、貰い損なうことなく、無駄な出費を抑え、精神的にも豊かに暮らしていきたいものである。
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