ゴールドの歴史――王の財宝から国際金融の裏側まで

フリーマン柴賢二郎の流儀

~そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう~

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何の専門家でもない私が経済的・時間的・人間関係の自由を得て、

人生のこと、世の中のこと、幸せについてなど、

一般庶民の目線で考える

 

ゴールドの歴史――王の財宝から国際金融の裏側まで

 

ゴールドは、人類が最も古くから価値を見出してきた資産の一つである。

株式や通貨が数十年、長くても数百年の歴史しか持たないのに対し、ゴールドの歴史は数千年に及ぶ。

なぜこれほど長い時間、価値を保ち続けてきたのだろうか。

 

王の財宝としてのゴールド

 

古代エジプトやメソポタミア文明において、ゴールドは王権や神聖さの象徴であった。

王の墓や神殿に大量の金が使われたのは、装飾のためだけではない。

「腐らず、朽ちず、変質しない」という性質が、永遠性を表すものとして重宝されたのである。

この時代、ゴールドはすでに「権力と価値の最終形」として認識されていた。

 

通貨としての役割

 

時代が進み、ゴールドは装飾品から通貨へと役割を広げていく。

古代ギリシャやローマでは金貨が鋳造され、価値の交換手段として使われた。

ここで重要なのは、ゴールドが「国家の信用」ではなく、「物質そのものの価値」によって受け入れられていた点である。

国家が滅んでも金貨は残り、別の国で再び価値を持った。

これが、ゴールドの国境を超えた価値の原点である。

 

金本位制と国際金融

 

近代に入ると、ゴールドは国際金融の中核に組み込まれる。

金本位制のもとでは、通貨は一定量の金と交換できることが保証されていた。

つまり、各国の通貨価値の裏付けがゴールドだったのである。

金本位制はやがて終焉を迎えるが、「通貨の信用の最終的な拠り所はゴールドである」という考え方は、今なお市場に深く根付いている。

 

金融危機の裏側で輝く存在

 

現代では通貨と金の直接的な交換は行われていない。

しかし、金融危機や地政学リスクが高まるたびに、投資マネーはゴールドへと向かう。

これは偶然ではない。

紙幣は発行できるが、ゴールドは増やせない。

国家や中央銀行への不信が高まる局面で、人々が最終的に頼るのが、歴史的に価値を裏切らなかった資産なのである。

 

歴史が証明する価値の継続性

 

ゴールドの本質的な価値は、「何に使えるか」ではなく、「信頼が崩れた後に残るか」にある。

王朝が滅び、通貨制度が変わり、金融システムが進化しても、ゴールドは常に価値の中心に存在してきた。

この数千年の歴史こそが、ゴールドが単なる投資商品ではなく、人類共通の価値尺度であり続けてきた理由である。

 

 

 

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