フリーマン柴賢二郎の流儀
~そよ風に吹かれて、ゆっくりと歩いていこう~
世の中に起きている不思議なことや、
ふと浮かんだ疑問などをゆる~く書き綴る
何の専門家でもない私が経済的・時間的・人間関係の自由を得て、
人生のこと、世の中のこと、幸せについてなど、
一般庶民の目線で考える
ゴールドとどう付き合うか?――資産防衛としての現実的な結論
ゴールド投資について、ここまで歴史、通貨との関係、有事資産としての役割、投資手段、メリットと落とし穴を見てきた。
この最終回では、それらを踏まえた上で、「結局、ゴールドとどう付き合うべきなのか」という現実的な結論を整理したい。
結論から言えば、ゴールドは資産を増やすための主役ではなく、資産を守るための脇役である。
この立ち位置を誤らないことが、ゴールド投資における最大のポイントだ。
ゴールドは「信じる対象」ではなく「備える対象」
ゴールドが神格化されがちなのは、数千年にわたり価値を保ってきたという歴史があるからだ。
しかし、投資において重要なのは信仰ではなく、機能である。
ゴールドは配当を生まず、利息もつかない。
企業の成長も生産性向上も享受できない。
つまり、ゴールド単体で見れば、長期的なリターンは株式などに劣る。
それでもなおゴールドが評価される理由は明確だ。
通貨の信用が揺らいだとき、金融システムが不安定になったとき、最後に価値が残りやすい資産だからである。
これは「儲かるから持つ」のではなく、「何かが壊れたときに備えて持つ」という発想だ。
ゴールドは未来予測の道具ではない
しばしば「これからインフレになるから」「戦争が起きそうだから」といった理由でゴールドが語られる。
しかし、未来を正確に当て続けることは誰にもできない。
重要なのは、
予測が当たるかどうかではなく、外れたときに致命傷を負わないこと
である。
ゴールドは、予測不能な事態に対する「保険」に近い。
保険が不要な年もあれば、あってよかったと心から思う年もある。
だが、保険を「儲からないから不要だ」と言い切る人はいない。
適切な保有比率がすべてを決める
ゴールド投資で失敗する人の多くは、ゴールドそのものではなく、持ち方を間違えている。
・全資産をゴールドに寄せる
・価格高騰局面で過度に期待する
・短期売買で値動きに振り回される
これらはすべて、ゴールドの役割を誤解した結果だ。
現実的には、ゴールドはポートフォリオの一部、たとえば5〜15%程度にとどめ、株式・債券・不動産などと組み合わせてこそ意味を持つ。
主役になった瞬間、ゴールドは不安定な投機対象に変わってしまう。
ゴールドは「安心」を買う投資である
ゴールドを持つ最大の価値は、価格チャートでは測れない。
・通貨の価値が下がっても、ゼロにはなりにくい
・国や企業の信用と切り離されている
・世界中で価値が通用する
こうした性質が、投資家の心理に余裕をもたらす。
暴落時にパニック売りをしないための「心の支え」として、ゴールドが機能する場面は多い。
資産運用において、冷静さはリターンそのものと同じくらい重要だ。
最終的な結論――ゴールドは静かに持て
ゴールドとどう付き合うか。
その答えは極めてシンプルである。
・過度な期待をしない
・主役にしない
・忘れるくらいの存在感で持つ
価格が上がっても一喜一憂せず、下がっても慌てない。
「何も起きなければ、それで良い」
そう思える距離感こそが、ゴールドとの最適な付き合い方だ。
ゴールドは輝きを主張しない。
だが、世界が揺らいだとき、静かにその価値を示す。
投資家として成熟するほど、その控えめな存在の意味が分かってくるはずである。
シリーズを通して
この10回のシリーズを通じてお伝えしたかったのは、
ゴールド投資とは、恐怖に煽られるためのものではなく、冷静さを保つためのものだ
という一点である。
資産を増やすことも大切だが、守り切ることはそれ以上に難しい。
ゴールドは、その「守り」の最後の一手として、これからも変わらぬ役割を果たし続けるだろう。
※フリーマン柴賢二郎の著書をアマゾンで販売中です。

ドライブ・(ウィズ)・マイ・マザー | フリーマン柴賢二郎 | 小説・サブカルチャー | Kindleストア | Amazon

閉ざされた扉が開かれる時: 孤高の改革者が挑む魂を懸けた組織改革 反発と葛藤の末に掴む希望の光 | フリーマン柴賢二郎 | 小説・サブカルチャー | Kindleストア | Amazon
